みなさん、「for・in・within」の時間表現の違いがわかりますか?
たとえば「仕事を1時間で終えた」や「1時間待った」をあらわす時に「for・in」がつかわれます。
しかも、この「for・in・within」の時間表現の違いは英作文や英文読解で採点のポイントとなるのです。
この区別がついていない人が多く、得点差がでやすいところと言えるでしょう。
【「for・in・within」】
→ 英作文でよく問われる
→ 英文読解で頻出ポイント
そこで、当記事では「for・in・within」の時間表現の違い・例文・意味について説明していきます。
目次(クリックでジャンプ)
「in」時間を表すー使い方
「in」の時間を表す「使い方」としては大切なのは、「期間の終わりを示す」というところにあります。
「in」の時間イメージ
「in」が示す時間イメージとしては、「動作や作業の終了点」をあらわす時につかわれやすいと言えるでしょう。
【時間を表す「in」】
→ 期間の終了点を表現
「in」時間を表すー意味
「in」の時間を表す際の意味は「〜で」「〜後に」となります。
この点、例文をみて、時間を表す「in」の意味を確認していきましょう。
【「in」の意味】
→「〜で」
→「〜後に」
「In」時間を表す例文
「In」が時間を表す、例文をみていきます。
I finished the report in three days.
3日間でレポートを仕上げました。
上の例文では、レポートを仕上げるまでにかかった期間の「終了点」を「in」であらわしているのです。
「in」〜時間後を表すー例文
inが「〜時間後」を表す、例文をみていきましょう。
Lunch will be ready in 5 minutes.
5分後に昼食が出来上がります。
上の例文では、「lunchの準備」という作業が「5分後」に終了すると「in」で表しているのです。
「〜後に」という「未来」を表すため、この意味の「in」は「will」などの「未来表現」といっしょに使われのが多いといえるでしょう。
「for・in」の時間表現の違い
「for・in」の時間表現の違いはどこにあるのでしょう。
この点、「for」の時間表現が「状況や動作が続く期間」をあらわすという点に違いがあります。
She has been missing for a week.
彼女は一週間前から行方不明になっています。
上の例文では、「missing(行方不明)」が続いている状況を「for」で表しているのです。
【「for」の時間?】
→「状況や動作が続く期間」を表現
「in」は「期間の終了点」
「in」は前述のように「期間の終了点」をあらわします。
例文をみていきましょう。
The painting was completed in ten days.
絵は10日間で完成しました。
上の例文でも「in」は終了点をあらわし、「for」のように「状況の継続」を示しているのではありません。
つまり、「in」は「絵が完成した終了点」をあらわしているのです。
「Within・in」の違いは「時間以内」かどうか?
「Within・in」の違いは「〜時間以内」か「〜時間後」かどうかにあります。
【「within・in」の違い】
→ 「within」は「〜時間以内」
→ 「in」は「〜時間後」
「within・in」の違いを、例文で確認していきましょう。
I will call you back in three minutes.
3分後にお電話します。
I will call you back within three minutes.
3分以内にお電話します。
上の例文でわかるように、withinは「〜時間以内」、inは「〜時間後」をあらわします。
したがって、「within」は「3分以内」ですから、「2分後」に電話をかけることもあるでしょう。
いっぽうで「in」では「3分後」に電話をかけるわけですから、「2分後」に電話をかけるのは考えられません。
「for・in・within」の時間の違いがわかりやすい参考書
「for・in・within」の時間の違いがわかりやすい参考書は『大学入試 基礎からの英作文実践講義』と『ジーニアス総合英語』です。
『大学入試 基礎からの英作文実践講義』はレイアウトが良く、英語初学者でもわかりやすい、要点を押さえた解説が特徴。
とくに、英作文で間違えやすいポイントに絞って説明がありますから、英作文対策の一冊目にオススメといえます。
英文法をそこそこ勉強したのに英作文がうまく書けない人を、中級者まで引き上げてくれるでしょう。
いっぽう『ジーニアス総合英語』は「for・in・within」の時間の違いを、図・イメージで解説していますから、理解が深まります。
例文も豊富ですから、参照用にもっておくと重宝するはず。
また索引が詳細ですから、わからない英文法用語にぶつかったら、この本で調べるといいでしょう。