みなさん、「時や条件を表す副詞節」で未来を表す「will」が使えないと習ったことありませんか?
具体的には「時を表す副詞節」では「現在形」が未来を表すために使われるのです。
この知識は大学入試やTOEICや英検で狙われ、よく英文法問題で問われます。
【時を表す副詞節のwill】
→ 大学入試で頻出
→ TOEICでもよく出題
そこで当記事では、「時を表す副詞節」での未来を表す方法・例文・見分け方などについて解説していきます。
目次(クリックでジャンプ)
「時や条件を表す副詞節」の未来表現
「時や条件を表す副詞節」の未来表現は「will」はつかえず、「現在形」を使わなければなりません。
たとえば副詞用法の「when」や「if」が考えられるでしょう。
以下では副詞節の「when」と「if」についてみていきます。
【when】「時を表す副詞節」のwill
未来をあらわすときにも、「時を表す副詞節」では「will」はつかわず、現在形をつかわなければなりません。
「時を表す副詞節」で「willが使えない」ときの例文をみていきましょう。
You’ll understand the ways of the world when you become a parent.
親になれば、世の中といものがわかるでしょう。
We will go to school when she comes.
彼女が来たら、学校にいきましょう。
上の例文でも、「when SV」の働きは「名詞節」でも「形容詞節」でもなく「副詞節」であるため、未来の表現でも「現在時制」が使われているのです。
ここで注意が必要なのが、後述するように「whenが名詞節」の働きをする際には「will」が使われるという点。
そのため、whenが「副詞節」か「名詞節」かどうかはしっかりと見分けなければなりません。
【when節が副詞節のとき】
→ willはつかえない
「if節が副詞節」のwill
「if節が副詞節」の「will」についても、前述の「when」と同様に考えられます。
つまり、未来をあらわす際でも、「副詞節のif」では「現在形」がつかわれるのです。
【例文】「if副詞節」の現在形
「if副詞節」で現在形がつかわれている例文をみていきましょう。
If it rains tomorrow, I won’t go to the movie.
明日雨が降ったら、映画には行きません。
上の例文でも「if」は副詞節ですから、未来を表すために「現在形」がつかわれています。
【「if副詞節」で未来を表すには?】
→ 現在形をつかう
「when節」の見分け方
「when節」の見分け方(名詞節か副詞節)についてみていきましょう。
まず「名詞節」とは名詞と近い働きをし、文中で「主語・目的語・補語・前置詞の目的語」などとしてつかわれます。
そして「when節」の見分け方としては、この「名詞節」で使われている場合と「副詞節」で使われている場合の見極めが重要になるのです。
したがって、「when節」が「名詞節」でつかわれる例文を理解するのが大切になります。
「名詞節」は文中ではよく「主語・目的語」として書かれますから、以下ではこの「主語・目的語」の例文をみていきましょう。
【「when節」の見分け方】
→ 名詞節か副詞節どうかが頻出
→ 2つの例文を理解するのが大切
「when節」が名詞節の例文
「when節」が名詞節の例文を2つの種類にわけて紹介します。
その2つは、①英文で名詞節が目的語の働きをする、②英文で名詞節が主語の働きをする、場合です。
「when節」が名詞節かつ「動詞の目的語」
「when節」が名詞節かつ動詞の目的語、の例文をみていきましょう。
I don’t know when he will return to Japan.
彼がいつ日本に帰ってくるかわからない。
上の例文では、「when節」が「knowの目的語」になっています。つまり「when節」は「名詞節」になっているのです。
したがって「when節」は副詞節ではありませんから、未来をあらわすときに「will」が使われています。
「when節」が名詞節かつ「文の主語」
「when節」が名詞節かつ文の主語、の例文をみていきましょう。
When he will return to Japan is not known.
彼がいつ帰国するかはわからない。
上の例文では、「when節」が文の主語として働いています。
したがって、「when節」は名詞節といえるでしょう。
名詞節ですから、「未来を表す時」には「will」が使えます。
【when節が「名詞節」のとき】
→ 「will」がつかえる
「副詞節」でwillがなぜ使えない?
「副詞節」でwillがなぜ使えないのでしょう。
この点、一般的には「主節で未来を表しているため、副詞節にまで未来の表現(will)を用いない」と言われます。
時を表す副詞節の「[現在形]のなぜ?」
時を表す副詞節で「[現在形]がなぜ使われるのか」というと、主節と副詞節で、二重に未来を表す表現(will)をつかわないため。
「時を表す副詞節」の時制がよくわかる参考書
「時を表す副詞節」の時制がよくわかる参考書は『大学入試 基礎からの英作文実践講義』と『ジーニアス総合英語』です。
『大学入試 基礎からの英作文実践講義』は英作文でミスしがちな「時を表す副詞節」に焦点を当て、ていねいに解説してあります。
本書は英作文に必要な知識を集中的に学べる一冊です。
いっぽう『ジーニアス総合英語』は「when節」が名詞節である例文、副詞節である例文が豊富ですから、知識の整理ができるでしょう。
また「そもそも副詞節・名詞節とは?」などの基礎的な事項についても、詳細な説明がありますから、参照用としてもつかえます。