この記事では「in which caseの意味」と「in that caseとの違い」を説明します。
わかりやすい例文がありますから、イメージしやすいでしょう。
この「in which case」は英文でよく使われますが、「構造」がわかりにくいですよね…。
また「in which case」と「in that case」の違い、はあるのか気になる方もいるかもしれません。
でも「in which case」は使われる形はほとんど決まっていますから、その「形」さえ覚えればすんなり意味がわかるんです。
ザックリ言うと「in which case」と「in that case」の違いは「あり」、それを見分ける「コツ」があります。
では記事で例文から、その「形」と「コツ」をみていきましょう。
目次(クリックでジャンプ)
「関係形容詞which」の例文
「関係形容詞which」の例文をみていきましょう。
It may rain, in which case I will have to cancel my trip.
大雨なるかもしれません。その場合、旅行をキャンセルしなければなりません。
「関係形容詞which」は前文の内容を指すことができます。
上の例文では、「in which case」は前文で述べたこと「大雨かもしれない」を指しています。
「in which case」「in that case」の違い
「in which case」「in that case」には違いがあります。
まず「whichの書き換え例文」をみてみましょう。
It may rain, in which case I will have to cancel my trip.
=It may rain and in that case I will have to cancel my trip.
大雨なるかもしれません。その場合、旅行をキャンセルしなければなりません。
「which」と「that」の例文を比べてみると、「that」では「and in that case」となっていますね。
つまり「which」は次のふたつの役割があるといえるでしょう。
そのため「and in that case」を書きかえるときには、「that」と「which」を入れ替えること、「and」を消すことが必要になるのです。
関係形容詞「in which case」の例文
関係形容詞「in which case」の例文をもうひとつみていきましょう。
He may oversleep, in which case there’s no use our waiting.
彼は寝坊するかもしれない。その場合、待っていても無駄です。
「前置詞+which+名詞」の例文・用法
「前置詞+which+名詞」の例文・用法を例文をもとに理解していきましょう。
Give me time till the end of the night, by which time I will finish my work.
夜明けまで時間をください、それまでに仕事を終わらせますから。
上の例文ように「関係形容詞のwhich」は「by」ともつかわれます。
「関係形容詞のwhich」と一緒につかわれる前置詞は、「in」だけでなく「by」「during」「at」などがあるのです。
【関係形容詞】what・whichの違い
関係形容詞「what・which」の違いはザックリ説明すると次のようになります。それぞれ具体的に説明していきましょう。
「関係形容詞which」の特徴
まず関係形容詞の「which」は前述のように、「in which case」や「by which time」のように使われます。
そのとき「which」は前文の内容をうけて、意味が「前文の場合は」や「前文の時間までは」になります。
「関係形容詞what」の特徴
関係形容詞「what」は形容詞の働きをするという点では、関係形容詞「which」と同じです。
ただし関係形容詞「what」は前文の内容を受けません。そして「すべての」という意味になります。
関係形容詞「what」は「all」と似た働きをすることが多いでしょう。
例文をみていきます。
I lent him what little money I had in my wallet.
私は財布に入っていた、なけなしのお金を彼に貸しました。
上の例文のように、関係形容詞「what」はあとに「littleやfew」を置かれることが多くあります。
この時の関係形容詞「what」の意味は、「すくないけど、あるものすべて」です。
よって、関係形容詞「what」があとの名詞「money」を修飾して、「なけなしのお金」という意味になるのです。
「関係形容詞」の見分け方
「関係形容詞」の見分け方は例文で覚えていくしかないのですが、あえて一つ挙げるとすると「形容詞」という名称にキーがあるかと思います。
つまり関係形容詞は「形容詞として機能」しますから、後の「名詞」を修飾するのです。
ですから「in which case」でも「what little money」でも、それぞれ後の名詞「case」「money」を修飾しています。
このように「関係形容詞」かどうか見分け方がわからないという方は、「形容詞」として機能しているかどうかをみてみるといいでしょう。
【まとめ】「関係形容詞which」の役割
前述のように、「関係形容詞which」の役割は2つあります。
【「関係形容詞which」の意味】
① 接続詞and
② 前文の内容を指す「that」
なお「関係形容詞which」の例文・意味について、より学びたいかたには次の3冊がオススメ。
・「読む」ための英文法―むずかしい英文も読める (駿台受験シリーズ)
・英文法詳解
・表現のための実践ロイヤル英文法
『「読む」ための英文法』
『「読む」ための英文法』は英語リーディングで重要な英文法だけしぼって、解説がなされています。
英語そこそこ勉強しているのに、洋書・英字新聞があまり理解できないかたにおすすめでしょう。
大学入試では問われないけど、英語リーディングには必要なエッセンスがぎっしり詰まっています。「関係形容詞which」についても2ページにわたり、かなり突っ込んだところまで解説がなされているのです。
『英文法詳解』
2冊目の『英文法詳解』は英文法書。分厚いです。そのぶん索引から調べて、わからないことがないくらいなんでも書いてあります。
絶版ですが、あまり値段が高騰していないときに買うのがいいでしょう。3000円以下でしたら「買い」です。
「関係形容詞which」についても詳細な解説がありますし、なにより『英文法詳解』特徴は「自然な日本語に和訳するには」についてくわしく書かれているところ。
そのため和訳問題を苦手にしている人や、洋書・英字新聞を読んでいて内容がモヤモヤするかたにオススメできるでしょう。わたしは、「本書を手に取らない日がない」くらい重宝しています。
『表現のための実践ロイヤル英文法』
最後の『表現のための実践ロイヤル英文法』はとくに関係形容詞「what・which」の違いについてくわしいです。
この点、英語試験・難関大入試ではよく問われますから、例文を読みながら理解を深めるといいでしょう。