この記事では「形容詞・動詞の名詞化表現」をやさしい例文で解説していきます。
「形容詞・動詞の名詞化表現」はたとえば、名詞「inspection」は、動詞「inspect」の名詞形。
この「形容詞・動詞の名詞化表現」、複雑でむずかしいですよね…
英語の長文でよく使われていますが、なかなか「訳し方」が悩ましいんです。また英文読解でも頻出問題で、どれを正解にすればいいか混乱しがち…
でもこの「形容詞・動詞の名詞化表現」は「例文」でゆっくり確認していくと、スッキリ理解できます。
よく問われる「形容詞・動詞の名詞化表現」は絞られますから、ポイントを抑えれば、しっかりと正解を選ぶことができるのです。
では「例文」から「形容詞・動詞の名詞化表現」を確認していきましょう。
- 「形容詞の名詞化表現」の訳し方・使い方
- 「動詞の名詞化表現」の訳し方・使い方
- 名詞を動詞化の一覧
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目次(クリックでジャンプ)
「動詞の名詞化」の例【英語】
「動詞の名詞化」は英語ではよくみられます。ただ、学習者がつまずきやすいところでもあるのです。
「動詞の名詞化」の難しいところは、その訳し方。「動詞の名詞化」を直訳すると、ぎこちない訳になってしまいがちなんです。
まず、例文をみていきましょう。
On careful inspection, current business needs are revealed.
慎重に調べてみると、現在のビジネスニーズが見えてきます。
上記の例文、「On careful inspection」を「慎重な調査において」と訳しても、意味はなんとなくわかるでしょう。
でも「動詞の名詞化」を読みほどくことで、和訳がなめらかになります。
この点、名詞「inspection」は、動詞「inspect」の名詞形。このような「動詞の名詞化」が起きたら、それを動詞に変換すると和訳が自然になることがあります。
例文でいうと以下のとおり。
①名詞「inspection」
→ 動詞「inspect」に変換
②形容詞「careful」
→ 副詞「carefully」に変換
③「carefully inspect」と読む
→ 和訳「慎重に調べると〜」
【例文2】動詞の名詞化|英語
動詞の名詞化の例文をさらにみていきましょう。
He called for the observation of management procedures.
彼は管理手順の遵守を呼びかけた。
上の例文では、名詞「observation」は動詞「observe」の名詞化表現です。
ただし、こちらでは動詞に読み解かずに名詞のまま訳してあります。つまり名詞「observation」を「遵守」と訳し、動詞「observe」として訳してありません。
このように、英文によっては動詞に変換したほうがいい場合と、しないほうがいい場合があるのです。
形容詞と名詞化表現【英語】
上の例文のように、形容詞が名詞化表現を修飾することは英語でよくみられます。
その際には上記のように、「名詞」を「動詞」に変換したのと同様に、「形容詞」を「副詞」に変換するといいでしょう。
上の例文でいうと、形容詞「careful」を副詞「carefully」に変換するのです。
つまり、「carefully inspect」と変換すると自然な訳になります。
【名詞化表現の形容詞】
→ 「形容詞」を「副詞」に変換する
名詞化表現【英語】
「動詞の名詞化」は名詞化表現と呼ばれ、英語の頻出表現のひとつ。動詞の名詞化の例文をさらにみていきましょう。
An examination of the upper house vote shows an irregular pattern.
参議院の投票を調べてみると、不規則なパターンが見られます。
上の例文では、名詞「examination」は動詞「examine」の名詞化表現です。名詞「examination」を「調査」と訳すと、英文の意味がとおりません。
この英文では、前述のように「名詞」を「動詞」に変えると、訳が自然になります。
具体的には以下のとおり。
① 名詞「examination」を変換
→ 動詞「examine」に
② 動詞「examine」の目的語を確認
→ 目的語は「the upper house vote」
上記のように、①名詞を動詞に変換、②目的語を確定、することができました。訳は「参議院の投票を調べると〜」となるでしょう。
英語の「名詞化規則」
英語では、名詞化の規則はさまざまあります。
頻出は、「A of B」で「A」に「動詞の名詞化」が置かれ、「B」にその動詞の目的語がおかれるパターン。
「A of B」は前述した例文のパターンです。
An examination of the upper house vote shows an irregular pattern.
参議院の投票を調べてみると、不規則なパターンが見られます。
上記例文で「A of B」の関係をみていきましょう。
①「A」が「examination」
②「B」が「the upper house vote」
→ Bが目的語、Aがその動詞の関係
→ 「examine the upper house vote」
名詞の動詞化【英語】
上では動詞の名詞化をみました。「動詞を名詞化」を逆に考えると。「名詞の動詞化」もできるのです。
名詞を動詞にすると?【英語】
英語の「名詞を動詞にすること」を動詞化といいます。
「名詞を動詞化」した英単語は、たとえば次のものが挙げられるでしょう。
【「名詞を動詞化」した英単語】
recognition → recognize(動詞)
=認識する
protection → protect(動詞)
=守る
observation → observe(動詞)
=観察する
consideration → consider(動詞)
=考える
【名詞を動詞にすること】
→ 名詞の動詞化
【例文】名詞の動詞化
「名詞を動詞化」した例文をみていきましょう。
He was considered one of the most promising NPB players.
彼は日本プロ野球で最も有望な選手の一人と思われていた。
She observed the life of raccoons in Japan.
彼女は日本でのアライグマの生態を観察した。
上の例文は、みなさん読みやすかったのではないでしょうか?
「名詞の動詞化」した英文はあまり難易度が高くないですよね。
受験生・学習者がニガテとするのは「動詞の名詞化」した英単語。日本語の訳語で訳すと、不自然な訳になってしまうんですよね。
大学入試・英語試験でも「動詞の名詞化」した単語がよく問題とされるため、集中して学習するといいでしょう。
【英語試験で狙われるポイント】
→ 動詞の名詞化で
→ 和訳問題・英文法問題
「動詞の名詞化」がわかる英語参考書
動詞の名詞化がわかる英語参考書はつぎのふたつ。
『「読む」ための英文法』では、大学受験で出題された英文で「動詞の名詞化」が学べます。
『英文法詳解』では「抽象名詞」の項目で、「名詞化表現」の自然な訳し方を学べるでしょう。