みなさん、再帰代名詞の「強意用法」って知っていますか?
この用法、洋書の強調したい場面でよくつかわれるんです。
大学入試の英文法問題として問われるのを見たことある人も多いはず。
【再帰代名詞の「強意用法」】
→ 洋書で頻出表現
→ 英文法問題で出題される
でも小さい論点のため、ここまで手が回っている学習者が少ないんですよね。
そこで当記事では、再帰代名詞の「強意用法」の意味・例文・パターンについて解説していきます。
再帰代名詞の「強意用法」はパターンがありますから、記事でコツをつかめばすぐに理解できるでしょう。
目次(クリックでジャンプ)
再帰代名詞とは
再帰代名詞とは、「myself」や「herself」のように語尾に「self・selves」がつく代名詞のことです。
【再帰代名詞とは?】
→ 語尾がself・selves
→myselfやherselfなど
再帰代名詞の「強意用法」の意味
「再帰代名詞の強意用法」の意味は、名詞・代名詞のあとに再帰代名詞を置いて、「自ら」と強調することです。
また再帰代名詞は文末に置かれることもあります。
【再帰代名詞の「強意用法」】
→ 「自身で」と強調する用法
→ 再帰代名詞の位置は、名詞・代名詞後
→ 再帰代名詞の位置は、文末でも○
「再帰代名詞の強調」の位置
再帰代名詞で強調するときの「位置」は、名詞・代名詞のあとに置かれることが多いんです。
文末に「強調用法の再帰代名詞」が置かれることもありますから注意が必要です。
「再帰代名詞の位置」を意識して、例文をみていきましょう。
She herself cooked a great meal.
彼女自身で、素晴らしい料理を作った。
→ herselfでSheを強調
上の例文では、強調する「主語のすぐ後ろ」に再帰代名詞「herself」が置かれています。
このように主語・代名詞のあとに再帰代名詞を書いた方が、どこにかかるかがハッキリするんです。
【「再帰代名詞の位置」】
→ 「強調する語」の近くが多い
例:名詞/代名詞のすぐ後
再帰代名詞の「位置が文末」
再帰代名詞の「位置が文末」にある例文をみていきましょう。
He made arrangements for online education himself.
彼は自分でオンライン教育の手配をした。
→ himselfでHeを強調
上の例文では再帰代名詞「himself」が文末にあります。
「himself」は「He」を強調していますが、位置が離れているのです。
このように再帰代名詞が文末にあると「どれを修飾するか」がわかりにくいため、注意が必要になります。
【再帰代名詞が文末のとき】
→ どれを強調しているか注意!
再帰代名詞の「強意用法」の例文
再帰代名詞の「強意用法」の例文をみていきましょう。
He carefully locked the door himself.
彼は自分で丁寧に鍵をかけた。
【英語】再帰代名詞の「主語強調」
上の例文では、再帰代名詞「himself」があります。
再帰代名詞「himself」が「主語強調(Heを)」しているのです。つまり「彼自身で」ということを強調するために「himself」が書かれているのです。
この例文の「He」と「himself」は同格の関係にあります。
【再帰代名詞の「強意用法」のひとつ】
→ 主語を強調
→ 主語と再帰代名詞が同格
また再帰代名詞の「強意用法」の特徴は、再帰代名詞が「文の主要素」になっていないという特徴があるのです。
「文の主要素ではない」をカンタンに言うと、「himself」がなくても文の意味が変わらないということ。
したがって、上の例文でも「himself」がなくても英文は成立します。動詞「locked」の目的語として「the door」があり、文は成立しているのです。
なくてもよい「himself」を書く理由は「強調」のため。
【再帰代名詞の「強意用法」の特徴】
→ 再帰代名詞がなくても文成立
再帰代名詞の「強意用法」の種類
再帰代名詞の「強意用法」の種類があります。
上の例文では主語「He」と「himself」が同格でしたが、目的語と同格のパターンもあります。
例文をみて、理解を深めていきしょう。
I met Tony himself.
トニー本人に会った。
上の例文では目的語「Tony」と「himself」が同格。主語「I」と「himself」は同格ではありません。
このように主語と目的語のどちらを再帰代名詞は強調しているのか、には注意が必要です。
【再帰代名詞の「強意用法」の種類】
① 再帰代名詞と「主語」が同格
② 再帰代名詞と「目的語」が同格
再帰代名詞の「強意用法」が詳しい参考書
再帰代名詞の「強意用法」が詳しい参考書は『「読む」ための英文法』と『英文法詳解』です。
『「読む」ための英文法』は難関大学の入試問題から、再帰代名詞の「強意用法」を学べます。スコアに直結する英語の実践力を高められるでしょう。
『英文法詳解』は日本語の解説がくわしい文法書。例文の量も豊富ですから、論理的に理解することができるでしょう。