この記事では、名詞節の「thatとwhat」について説明します。また接続詞「that」と関係代名詞「what」の違いについてもまとめています。
この名詞節の「thatとwhat」で作られた英文って難しいですよね…。
名詞節があると英文が長くなるため「どれが主語でどれが動詞なの?」と悩んでいる人も多いかもしれません。
でも例文でしっかりと名詞節のカタマリを理解すれば、スラスラ読めるようになりますよ。
では例文で名詞節のコツをつかんでいきましょう。
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名詞節のthatとwhat
名詞節をつくるものとして、頻出なのがthat・whatです。
英語長文を読むうえでも、英文法問題をとく際にも、必須の知識になります。
以下では、わかりやすい例文をみながら「名詞節のthatとwhat」を学んでいきましょう。
関係代名詞whatの名詞節の【例文】
関係代名詞whatの名詞節の【例文】をみていきましょう。
What he bought yesterday was a pair of diamond earrings for his wife.
彼が昨日買った(もの)のは、奥さんへのダイヤのピアスだった。
上の例文では、関係代名詞whatは名詞節をつくり、英文の主語になっています。
whatから名詞節のカタマリははじまり「yesterday」でおわります。
つまりwhatからはじまる名詞節のカタマリの全体は「What he bought yesterday」で、このカタマリが「主語」なのです。
そして関係代名詞whatの意味は「〜のもの(こと)」になります。
関係代名詞whatが目的語の例文
関係代名詞whatが目的語の例文をみていきましょう。
I’m expecting to receive what was promised.
約束されたものを受け取るのを期待しています。
上の例文でも、関係代名詞whatから名詞節のカタマリがはじまります。
そして名詞節のカタマリは全体で「what was promised」になるのです。
また、この英文ではwhatからはじまる名詞節のカタマリは他動詞receiveの目的語となっています。
接続詞thatの名詞節
接続詞thatが名詞節のカタマリをつくる例文を以下でみていきます。
注意すべきポイントは、接続詞の「that」の後は完全な文があり、関係代名詞「what」の後は「不完全な文」がある、ということ。
この完全な文とは「主語/補語/目的語などが欠けていないこと」です。
名詞節thatの例文
名詞節thatの例文をみていきましょう。
I fully understand that I made a mistake.
自分がミスをしたことは十分理解しています。
thatも名詞節をつくることができます。
上の例文でも「that」から名詞節のカタマリがはじまり「mistake」でおわります。
よって名詞節「that」の全体は「that I made a mistake」となり、この名詞節のカタマリが「understand」の目的語となっているのです。
名詞節thatが主語の【例文】
名詞節thatが主語の【例文】をみていきましょう。
That she will make the right decision is certain.
彼女が正しい判断をすることは確かだ。
上の例文では「that」から名詞節がはじまり「decision」まででおわります。
名詞節の全体は「That she will make the right decision」で、その意味は「彼女が正しい判断をすること」です。
名詞節that・whatの違い【接続詞と関係代名詞】
名詞節that・whatの違いは、接続詞「that」のあとでは「主語・補語・目的語」などがそろっているのに対して、関係代名詞「what」のあとはどれかが欠けていることにあります。
「名詞節のthatとwhat」がよくわかる参考書
「名詞節のthatとwhat」がよくわかる参考書は『肘井の読解のための英文法』と『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』です。
『肘井の読解のための英文法』は図解がくわしいため、英語にニガテ意識がある人でもスラスラ理解できますよ。
また英語長文を読むうえで特に必要な「英文法」を集中して学べるため、長文をやる前に取り組むといいでしょう。
また英字新聞や洋書を読む前のトレーニングとしてもオススメ。
いっぽう『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』は理詰めで、英文を理解したい人にオススメです。
説明が丁寧でびっしりあるため、これ一冊あれば「接続詞thatと関係代名詞の違い」や「名詞句と名詞節」の違いなど、しっかりと理解できますよ。
英語を「論理的」に読み、疑問点がなくなるようにしたい人にオススメの一冊!