【3分ガイド】強調構文とは・訳し方・形式主語と関係代名詞の見分け方

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みなさん「強調構文」をしっかり理解できていますか?

強調構文の「訳し方」はよく大学入試で問われますし、洋書にバンバンでてくる構文でもあります。

【強調構文】
→ 大学入試で頻出
→ 英字新聞でよく使われる構文

しかし強調構文と形式主語の違い、強調構文と関係代名詞の違い、については正確に理解できていない人が多いようです。

そこで当記事では、強調構文(分裂文)について説明していきます。

具体的には、強調構文の訳し方や、強調構文と形式主語と関係代名詞の見分け方について、例文をもとに解説していきます。

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強調構文とは

強調構文とは「It is A that」の「A」に強調したい語句(主語や目的語など)をいれて、その語句を強調する構文のことです。

強調される語句はほかにも、副詞句、副詞節、前置詞句などが挙げられます。

説明ばかりでイメージがつきにくいですから、以下では「強調構文の例文」をみながら学んでいきましょう。

【強調構文】
→「It is A that 〜」の語順
→「A」に強調したい語句を入れる

強調構文の訳し方

強調構文の訳し方としては、「It is A that〜」では「〜なのはAだ」といった具合に強調する「A」を最後に訳すうまくいくことが多いでしょう。

たとえば次の英文。

It was John that threw a rotten tomato at her yesterday.
昨日、彼女に腐ったトマトを投げつけたのはジョンだ。

上の例文でも「It is A that」の「A」の語句にあたる「John」を最後に訳していますね。

【強調構文の訳し方】
→「It is A that〜」
訳例:〜なのはAだ

強調構文の例文【簡単】

強調構文の例文【簡単】をみていきましょう。まずは強調構文のもとなる英文をみていきます。

John threw a rotten tomato at her yesterday.
昨日、ジョンが彼女に腐ったトマトを投げつけた。

この英文の「強調したい語句」を「It is A that」または「It was A that」で挟むと強調構文になるのです。

つぎに主語の「John」を強調したい場合の例文をみていきましょう。

It was John that threw a rotten tomato at her yesterday.
昨日、彼女に腐ったトマトを投げつけたのはジョンだった。

【例文】強調構文の否定文「主語の強調」

強調構文の否定文にするには、「It is A that」の「be動詞」を否定形にします。

現在形であれば「It isn’t」、過去形であれば「It wasn’t」になるのです。

強調構文の否定文の例文をみていきましょう。

It wasn’t John that threw a rotten tomato at her yesterday.
昨日、彼女に腐ったトマトを投げつけたのはジョンではなかった

【例文】強調構文の疑問文

強調構文の疑問文にするには、語順を疑問文の語順にします。たとえば「Is it 〜」や「Was it 〜」のようになるのです。

強調構文の疑問文の例文をみていきましょう。

Was it John that threw a rotten tomato at her yesterday?
昨日、彼女に腐ったトマトを投げつけたのはジョンだったの?

【強調構文の疑問文】
→ 疑問文の語順に
例:「Is it 〜」や「Was it 〜」

【例文】強調構文「目的語の強調」

上の強調構文を、「目的語の強調」する英文に書き換えるとつぎのようになります。

It was a rotten tomato that John threw at her yesterday.
昨日、ジョンが彼女に投げつけたのは、腐ったトマトだった。

【例文】強調構文「副詞句の強調」

副詞句とは、副詞の働きをすることばのまとまり、かつ「S+V」を含まないものです。

上の強調構文を、「副詞(語)句の強調」する英文に書き換えるとつぎのようになります。

①It was yesterday that John threw a rotten tomato at her.
ジョンが彼女に腐ったトマトを投げつけたのは昨日のことだ。

②It was this morning that I met Bob at the station.
ボブと駅で会ったのは、今朝のことだった。

①の例文の「yesterday」は「副詞」、②の「this morning」が「副詞句」と呼ばれるのです。

副詞句とは「this morning」のように2語以上のことばのまとまりで、かつ副詞相当の働きをするものです。

【例文】強調構文「副詞節の強調」

強調構文「副詞節の強調」の例文をみていきましょう。

It was when he was in college that he got into the habit of drinking.
飲酒の習慣がついたのは、大学時代だった。

上の例文では「副詞節」の「when he was in college」が強調されている例文です。

副詞節とは、「S+V」を含むことばのまとまりで、副詞に相当する働きをするもの、のこと。

例文でも「when」のあとに「S+V」の「he was」が含まれていますから、副詞節になります。

副詞節の強調構文は、「it was A that」の「A」の部分が長くなることがありますから、英文構造を見失わないよう注意が必要です。

【強調構文】
→ 副詞節の強調もアリ
→ 強調の部分が長いので難しい

強調構文の見分け方【強調構文と形式主語と関係代名詞】

強調構文の見分け方(強調構文と形式主語と関係代名詞)について、以下みていきます。

強調構文は、形式主語や関係代名詞と見分け方がよく問われますから、例文をみて判断できるようになっていきましょう。

強調構文と形式主語の見分け方

まず簡単な「強調構文と形式主語」の見分け方としては、「It is A that」の「A」の品詞が形容詞ならば、形式主語構文になります。

It is certain that she went to Okinawa last week.
先週、彼女が沖縄に行ったのは確かだ。

上の例文でも「It is A that」の「A」に「形容詞certain」がありますから、形式主語になるのです。

これがもっとも目につく部分での見分け方になるのですが、なかには紛らわしいものがあります。

【「強調構文と形式主語」の見分け方】
→ 形容詞ならば「形式主語構文」

【例文】形式主語構文と強調構文の見分け方

形式主語構文と強調構文の見分け方をさらにみていきましょう。

つぎの例文は「形式主語構文と強調構文」のどちらだと思いますか?

It is a fact that tomato juice contains a lot of fiber.
トマトジュースには食物繊維が多く含まれていることは事実だ。

上の例文は「形式主語構文」になります。理由は「that」以下が、文の要素に欠けているところがなく「完全文」であるため。

強調構文の場合はつぎのように「that」以下に欠けがあることが多いのです。

It was John that threw a rotten tomato at her yesterday.
昨日、彼女に腐ったトマトを投げつけたのはジョンだった。

上の例文でも「that」以下は「主語」が欠けていて、「動詞」からはじまっていますから、強調構文になります。

ただこのように「It is A that」の「A」が「名詞」であるときは、強調構文であることが多く、形式主語構文になるときは限りがあるのです。

具体的には、形式主語構文になるのは「It is a pity」や「It is a fact」のような定型表現がほとんどになります。

【「形式主語構文」の特徴】
→ that以下が完全文

【例文】強調構文と仮主語の見分け方

形式主語は仮主語とも呼ばれます。こちらのほうが馴染みがある人もいるかもしれません。

強調構文と仮主語の見分け方をさらにみていきましょう。どちらが仮目的語の構文か、を考えてみます。

①It is natural that not everyone agrees on this matter.
この件に関して、誰もが納得するわけではないのは当然だ。

②It was yesterday that John threw a rotten tomato at her.
ジョンが彼女に腐ったトマトを投げつけたのは昨日のことだ。

まず①の例文で「natural」は形容詞ですから、仮目的語の構文になります。いっぽうで②の「yesterday」は副詞ですから、強調構文になります。

また「It is A that」または「It was that」を外して、成立するかどうかで見極めもできるのです。

この部分を外して、英文が成立すれば「強調構文」で、成立しなければ「形式主語構文(仮目的語)」になります。

この点、②は文頭に「yesterday」がきても、英文として成立しますから、「強調構文」になるのです。

①の例文では英文として成立しませんから、「形式主語構文」になります。

Yesterday John threw a rotten tomato at her.
→ 英文として成立する

強調構文と関係代名詞の見分け方

強調構文と関係代名詞の見分け方は、「It is」の「It」が前文を指していたら「関係代名詞」となります。

「It is A that」の「that以下」が不完全文となるのは強調構文と関係代名詞ともに共通です。

【強調構文と関係代名詞の見分け方】
→ 「It」が前文を指すとき関係代名詞

強調構文の「that省略」

強調構文の「that省略」がなされることがあります。これは次の記事で紹介していますから、参照ください。

強調構文の「that省略」の記事はこちら

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強調構文・形式主語・関係代名詞の「見分け方」が詳しい参考書は『【新装版】基礎と完成 新英文法』と『英語難構文のトリセツ』です。

まず『【新装版】基礎と完成 新英文法』は強調構文の例文が豊富なんです。

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いっぽう『英語難構文のトリセツ』は強調構文・形式主語・関係代名詞の「見分け方」を細かく解説してあります。

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