英語の現在形は、学びはじめの段階でならいますよね。この現在形ってかなり奥がふかいんです。というのも現在形は、たったいまのことを表すのではありません。半永久なことがらを表すんです。以下の例をみてください。
He writes novels.
彼は小説を書く=彼は小説家です
例文のように、現在形の動詞(write)は、いま現在のことだけを示しているのではないんです。今をふくむ一定期間のことを表現しています。そこで当記事では、現在形について掘りさげていきます。
目次(クリックでジャンプ)
【例文1】現在形について
I play soccer in college.
大学でサッカーをしています=サッカー部に所属しています。
【例文】で、現在形の動詞(play)の意味は現在を含む一定期間のこと。現在形という名前だからといって、現在だけを意味しているのではありません。
現在形「play」は現在だけではなく、過去をも含むのです。そのため現在サッカーしているだけではなく、以前からしていて、現時点でもその状態・行動がつづいていることを表してます。ひいては、サッカー部に所属しています。という訳になるでしょう。
現在形は、現在を含む一定期間のこと
特定の期間と、現在形は相性が悪い
現在をふくむ一定期間を示す現在形は、特定の期間を意味する英単語とは相性が悪いんです。以下の例文はその間違いの例になります。
(×)Today I play soccer in college.
例文のように特定の期間をしめすtodayは、現在形「play」とは一緒には使えないのです。
現在形は現在を含む長い期間を表現しているから、一時的な表現を示す英単語とともにつかえません。
・現在形は、特定の期間を意味する英単語とともに使えない
【例文2】現在形は、習慣や職業をあらわす
さらにイメージをつかむため、例文をさらにみていきましょう。
I teach English online.
オンラインで英語を教えています = オンラインの英語講師をしています
【例文】でも、現在形の動詞(teach)がつかわれています。したがって、長期間にわたって英語を教えていることを表現しているのです。英語の現在形は、習慣や職業をあらわすのに相性が良いといえます。いっぽうで、一時的な状態を表現したいときには現在進行形を使うんです。
【例文】未来を表すbe going to V
「オンラインで英語を教えています」を現在形以外で書くと、どのように意味が変わるのでしょうか。例文をみていきましょう。
I’m going to teach English.
オンラインで英語を教えることにしました。
以前からオンラインで英語を教えることが決めていたときには、be going to Vを使います。be going to Vで間違いやすいポイントは、その瞬間に「講師をしよう!」と決めたのではありません。be going to Vは、もうすでに「講師をすることが決めていた」ことを示すんです。
【未来を表す時制のちがい】
・be going to = もうすでに決めていること
・will = いまこの瞬間に決めたこと
【例文】瞬間の決意を表すwill
willはその瞬間の決意をあらわします。例文をみると、be going toとwillの違いをつかみやすいでしょう。
I will teach English online.
オンラインで英語を教えます。
【例文】はwillがあるため、その瞬間パッと決意したことを表現しています。たとえば、「友だちから英語を教えてみない?」と誘われて、その場で「うんやってみる」と答えるときにwillはつかえるでしょう。
英語の現在形
現在形の種類ごとに、3つの例文をみていきます。
1. 一般的な性質をあらわす
Dogs sleep 12 hours a day.
犬は1日12時間寝る。
2.習慣や繰り返し起こることをあらわす
I hardly read magazines.
雑誌はほとんど読みません。
3.現在の状況をあわらす
She belongs to the coding club.
彼女はコーディングクラブに所属しています。
現在形は以上のように3つの種類があるんです。3つの共通点は、一時的に起きているのではなく、現在にもあてはまることを述べているところ。今だけ当てはまることではなく、現在も当てはまることを表現しています。