みなさん、「as far as」と「as long as」の違いがわかりますか?
この英語試験でよく出る表現なのに、苦手とする人が多いんですよ。
苦手とする理由は、「as far as」と「as long as」ともに日本語の意味だと「〜する限り」という意味のため。
そこで当記事では、「as far as」と「as long as」の違い・意味・例文を解説していきます。
【当記事でわかること】
① as far asの意味・例文
② as long asの意味・例文
③as far as・as long asの違い・覚え方
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目次(クリックでジャンプ)
「as far as」は「範囲」を表す
As far as I know, there was an agreement between the clubs.
「私の知る限り、クラブ間の合意がありました。」
「as far as」は「〜する限り」という意味で、「範囲」を表します。話し手の意見を述べるときによくつかわれる表現です。
この「範囲」とは、【例文】でいうところの「私の知っている範囲では」という意味。
「as far as」は「範囲」をあらわし、「as long as」は「時間の限界」を表します。違いはこの点にあるんです。
【「as far as」の特徴】
→ 「範囲」を表す
「as far as they go」の意味・例文
「as far as」のよく出る表現として、「as far as they go」もあります。
The proposals actually aren’t bad as far as they go.
「その提案は、その限りでは(=その提案に限定する限り、他とは比べずに)、実際わるくない。」
「as far as I’m concerned」の意味・例文
「as far as」の表現で頻出の表現があります。覚えておくとスコアアップが狙えるでしょう。
As far as I am concerned, there is no doubt that he is honest.
「私の知る限り(範囲内では)、彼が正直者であることに疑いはない。」
「as far as I’m concerned」は「私の知る限り」という意味です。
【「as far as I’m concerned」】
→「私の知る限り」の意味
「as long as」の意味・使い方・例文
つぎに「as long as」の意味・使い方・例文についてみていきます。
まず「as long as」はつぎのように2つの意味があるのが特徴です。
【「as long as」の2つの意味】
①「時間の限界」の意味
例:生きている限り(時間)
②「条件」の意味
→ 約束(条件)を守る限り
時間の限界の「as long as」【例文】
範囲を表す「as far as」と違い、「as long as」は「時間の限界」を表します。例文2をみていただくとイメージしやすいかと思います。
I won’t forget this as long as I live.
生きている限り、これを忘れません。
【例文】の「生きている限り」とは「時間」を表しています。いいかえると「生きている時間の範囲内で」という意味。
「as long as」の意味する「時間」とは、「時間の限界」を意味しているとも言えるでしょう。
「生きている範囲=時間」ですよね。そのため「as long as」がつかわれています。
【「as long as」の特徴】
→「時間の限界」を意味
条件の「as long as」
「as long as」は時間を表わすのとはべつに、「条件」の意味もあるんです。
条件の「as long as」は、「〜しさえすれば」という意味になります。
例文をみてイメージをつかみましょう。
You may not be charged as long as you pay it off by the due date.
返済期限までに完済すれば、利息の請求はありません。
【例文】の「as long as SV」は「if only SV」で書き換えができます。ふたつともに「条件」を表し、近い意味になるんです。
【条件の「as long as SV」】
→ 「〜しさえすれば」の意味
= 「if only SV」
as far as・as long asの違い・覚え方
as far as・as long asの違い・覚え方はつぎのようになります。
【as far as・as long asの違い・覚え方】
① as far as
→ 「範囲」
② as long as
→「時間の限界」
→「条件」
「as 〜 as SV」の構造では、SVの部分が「範囲」か「時間の限界」を表わすかどうかで、「far」か「long」かが決まります。
例えば「わたしの知っている限り」は「範囲」ですから「as far as」をつかうのです。
【頻出表現】「as far as」と「as long as」
「as far as SV」と「as long as SV」の構文では、よくつかわれる表現があります。覚えておくと、文法問題を瞬殺できるでしょう。
【頻出表現】
①as far as I’m concerned
「私の知る限り」
②as far as S go
「Sに限定して考えれば」
③as long as I live
「私が生きている限り」
as far as・as long asの問題
as far as・as long asの問題を解いて、理解を深めていきましょう。
【( )に入るのは「far」と「long」のどちらか?】
There are beautiful flowers as ( ) as the eye can see.
as far as・as long asの違いがわかっていれば、カンタンだったのではないでしょうか。
上の例文の答えは「far」です。訳はつぎのようになります。
There are beautiful flowers as far as the eye can see.
見渡す限り、美しい花々が咲いています。
見渡す限りとは「見える範囲」ですから、「far」をつかうのです。
上の例文は、「long」をつかう場合のように「時間の限界」や「条件」を表していませんから、「long」は適していません。
「so far as」と「so long as」
「as far as」と「as long as」は、「so」で表現されることもあります。それぞれ以下のようになります。
【「so」で表現するas far as・as long as】
→「so far as」
→「so long as」
意味は同じで「〜する限り」です。