この記事では「英語の主語・動詞の見つけ方」を例文をつかってわかりやすく解説します。
この「英語の主語・動詞の見つけ方」って難しいですよね。
とくに主語が長くなっている場合や、パッと見ると動詞が何個もある場合では、悩ましいです…。
でも主語・動詞の見極めが難しい英文というのは「パターン」があり、そのパターンを理解すると、サクサク読めるようになります。
では「SVの発見」を集中して学習していきましょう。
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英語の主語・動詞の見つけ方
英語の主語・動詞の見つけ方をみていきます。
主語と動詞が難しい例文のパターンはある程度決まっていますから、まずはそのパターンをみていきましょう。
パターンは3つありそれぞれ、「that/what/how」の名詞節が入る場合、過去分詞がある場合、関係代名詞の省略がある場合、が挙げられます。
【that/what/how】英語の主語が長いパターン
【that/what/how】が文頭にあり「英語の主語が長いパターン」では、主語と動詞の見分けが難しくなります。
「that文頭で接続詞」のパターン
that文頭で接続詞のときは「英語の主語が長いパターン」になりがちですから、注意が必要です。
例文をみていきましょう。
That she ate the whole cake without asking anyone was quite shocking.
彼女が誰にも聞かずにケーキを全部食べてしまったことは、とても衝撃的でした。
上の例文でも「that」から名詞節がはじまります。
1つの名詞節には「SVはひとつしかない」ことを手掛かりに、どこまでが名詞節か見極めていきましょう。
するとthatからはじまる名詞節には動詞「ate」がありますから、次の動詞「was」の前で名詞節は終わるとわかるんです。
つまり「That ~ anyone」までがS(主語)で、wasがV(動詞)になります。
「that名詞節が文頭」のパターン
「that名詞節が文頭」のパターンをさらにみていきましょう。
That he kept a secret made him feel like a detective.
秘密を守ることで、探偵のような気分になった。
上の例文でも「that」から名詞のカタマリである「名詞節」がはじまり、動詞を前から見つけていくと「kept」と「made」がありますね。
1つの名詞節にはSVがひとつしかありませんから、名詞節は二つめの動詞「made」の前までで終わるのです。
「how文頭で名詞節」のパターン
「how文頭で名詞節」のパターンも、主語が長くなりますから注意が必要です。
例文をみていきましょう。
How she views things often makes her stand out from the crowd.
彼女の物事の捉え方は、人目を引きがちだ。
Howから名詞節がはじまり、名詞節にはひとつのSV使えないことを手がかりに見極めていきます。
そして動詞は前から「views」と「makes」がありますから、2つめの動詞「makes」の前で「名詞節」は終わります。
したがって「How ~ things」までがS(主語)で、「makes」がV(動詞)と決まるのです。
「what文頭の名詞節」のパターン
「what文頭の名詞節」のパターンも主語が長くなります。
例文をみていきましょう。
What seems easy is often the hardest task to complete.
簡単そうに見えることが、一番難しい課題であることが多いのです。
上の例文でも「what」から名詞節がはじまり、意味は「…するもの(こと)」です。
名詞節では1つのSVしか使えないことを糸口に、動詞をみていきます。
動詞を見ていくと、1つめは「seems」で、2つめが「is」とわかるでしょう?
よって、2つめの動詞「is」の前までで、名詞節は終わります。
つまり「What ~ easy」がS(主語)で、「is」がV(動詞)とわかるのです。
過去分詞/動詞の見分け方
主語と動詞を特定する上で「過去分詞・動詞の見分け方」も大切になります。
まずは例文をみていきましょう。
The people trapped in a maze were determined to find the exit.
迷路に閉じ込められた人々は、出口を見つけようと決心した。
上の例文の他動詞「trap」は過去形と過去分詞は同じで「trapped」です。
ですから動詞/過去分詞のどちらかの見分けが難しくなります。
そこで他動詞「trap」は目的語が必要であるはずが、「目的語がない」ことを手掛かりに「trapped」は過去分詞と特定できます。
また「trapped」が過去形とすると「were」の説明がつきませんから、ここからも「trapped」は過去分詞と理解ができるんです。
よって上の例文ではの「過去分詞」はうしろから前の名詞を修飾しています。
つまり「trapped in a maze」は形容詞のカタマリとなって、前の名詞「people」を修飾しているのです。
過去形・過去分詞の見分け方
過去形・過去分詞の見分け方は、難しく、読解のポイントとなりがちです。
そのため、さらに例文で学習していきましょう。
The product sold in this store is sure to make your life easier.
この店で販売されている製品は、生活をより快適にしてくれることでしょう。
上の例文の「sold」は「過去形か過去分詞のどちらか」がパッと見かけだけではわかりません。
そのため次のふたつの判断から、「sold」は過去分詞であると特定します。
「sold」を過去形と仮定すると、うしろの動詞「is」の説明がつきませんから、soldは過去形と判明するのです。
関係代名詞の省略の見分け方
関係代名詞の省略の見分け方も、主語と動詞を見つける上でポイントになります。
例文をみていきましょう。
The hot dogs I ate were a perfect combination of juicy and savory.
私が食べたホットドッグは、ジューシーさと香ばしさが絶妙の組み合わせでした。
上の例文では「dogs」と「I」の間に関係代名詞の省略があります。
省略を見分けるポイントは2つあります。
1つは「名詞 SV」の語順です。「名詞+名詞+動詞」の並びがあると、注意が必要になります。
上の例文でも、①名詞の「hot dogs」と②名詞「I」が並び、次に動詞「ate」が並んでいますね。
まさに「名詞 SV」の並びですから、か「関係代名詞の省略」が考えられるのです。
また他動詞「ate」の目的語がないことからも、関係代名詞の省略があると特定できます。
【まとめ】SVの発見
以上のように、SVの発見で注意が必要になるパターンとしては、「that/what/how」の名詞節が入る場合、過去分詞がある場合、関係代名詞の省略がある場合、が挙げられます。
この3つのパターンをなんども復習すると、正確に読みこと、スムーズに読むことにつながるのでしょう。