みなさん、関係代名詞の「as」の用法をご存知でしょうか?
よく「such+as+動詞」の語順で出題されています。文法問題でよく問われますから、みなさんも見たことがあるかもしれません。
また英字新聞・洋書でも目にする「頻出の表現」ですから、覚えておいてほしい文法事項です。
【「such+as+動詞」】
→ 英字新聞で頻出表現
→ 英文法で問われる
でもこの関係代名詞の「as」は重要なわりに、ニガテとしているかたが多いようです。
その理由は関係代名詞「which」の存在が大きすぎるため。あまり関係代名詞「as」まで、手が回らないのかもしれません。
そこで当記事では、「such+as+動詞」「such+名詞+as+動詞」の例文・用法についてくわしく解説していきます。
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目次(クリックでジャンプ)
「such+as+動詞」の例文・用法
「such+as+動詞」は、挿入的に用いられることが多く、このときの「as」は関係代名詞の用法でつかわれます。
「関係代名詞as」が主格の例文・用法
「such+as+動詞」の例文をみていきましょう。つぎの例文では「関係代名詞as」は主格の役割をしています。
Her voice, such as is typical of her bouncy personality, makes me forget everything.
彼女の活発な性格を象徴するような声は、すべてを忘れさせてくれる。
上の例文では先行詞「Her voice」に、「such as 〜 personality」がかかっています。
また「as」は「such as is typical of〜」の英文のなかで、主語の役割をはたしているでしょう?
この「as」の他の単語との関係を「主格」と呼ぶのです。
上の「as」は関係代名詞「which」と同じ用法になります。
【「such+as+動詞」の「as」】
→asは関係代名詞whichと同じ用法
【「関係代名詞as」が主語のとき】
→ 「主格」と呼ぶ
「such+名詞+as+動詞」の例文
関係代名詞「as」の語順は変形があり、「such+名詞+as+動詞」の語順になることもあります。
「名詞」の位置が異なることに注意してください。
I have never watched such movies as she likes.
私は彼女が好むような映画を見たことがありません。
上記の例文でも、「as」が関係代名詞としてつかわれています。
また先行詞「movies」を明示するために「such」が先行詞の前に置かれているのです。
このときの語順は「such+名詞+as+動詞」となります。
【「such+名詞+as+動詞」の「such」】
→先行詞を明示する「such」
「関係代名詞as」が目的語の役割?
上の例文で、「〜 such movies as she likes.」の英文の中において、「関係代名詞as」が目的語の役割をはたしているでしょう?
この「as」が目的語の働きをする関係を「目的格」といいます。
「関係代名詞which」と同様、「関係代名詞as」は主格・目的格になりえるのです。
【関係代名詞asが目的語の役割?】
→ 目的格と呼ぶ
特殊な関係代名詞「as」
上記のように、特殊な関係代名詞「as」は先行詞とセットで「such」が使われます。
みなさんがよく目にする関係代名詞「which」等とは異なり、すこし違和感を感じられるかもしれません。
「such+先行詞+as」の例文
「such+先行詞+as」の語順に例文を確認し、特殊な関係代名詞「as」に慣れていきましょう。
You should take such steps as are reasonable.
妥当な手段を講じるべきです。
上の例文でも先行詞「steps」にsuchがくっついているでしょう?
そして「as are reasonable.」の英文の中で「as」は主語として働いていますから「主格」になります。
【「such+名詞+as+動詞」の語順?】
→「関係代名詞as」の可能性アリ
「such+名詞+as+動詞」の書き換え
「such+名詞+as+動詞」は「such」が先行詞のあとに置かれることもあります。例文をみてみましょう。
I have never watched movies such as she likes.
私は彼女が好むような映画を見たことがありません。
上記の例文では「such」の語順がかわり、「先行詞+such as+動詞」になっています。
どちらの語順ともに文法問題として問われますから、書き換えられるようにしておくといいでしょう。
【「such+名詞+as+動詞」の書き換え】
→「先行詞+such as+動詞」
「such+as+動詞」がわかる参考書【2選】
なお「such+as+動詞」の例文・意味について、より学びたいかたには次の2冊がオススメ。
・「読む」ための英文法―むずかしい英文も読める (駿台受験シリーズ)
・英文法詳解
『「読む」ための英文法』は英語リーディングで重要な英文法だけしぼって、解説がなされています。英語そこそこ勉強しているのに、洋書・英字新聞があまり理解できないかたにおすすめでしょう。
大学入試では問われないけど、英語リーディングには必要なエッセンスがぎっしり詰まっています。「such+as+動詞」についても2ページにわたり、かなり突っ込んだところまで解説がなされているのです。
2冊目の『英文法詳解』は英文法書。分厚いです。そのぶん索引から調べて、わからないことがないくらいなんでも書いてあります。
絶版ですが、あまり値段が高騰していないときに買うのがいいでしょう。3000円以下でしたら「買い」です。
「such+as+動詞」についても詳細な解説がありますし、なにより『英文法詳解』特徴は「自然な日本語に和訳するには」についてくわしく書かれているところ。
そのため和訳問題を苦手にしている人や、洋書・英字新聞を読んでいて内容がモヤモヤするかたにオススメできるでしょう。わたしは、「本書を手に取らない日がない」くらい重宝しています。