みなさん、動詞「see」の主語に、「無生物主語」・「時代・時」が置けるのを知っていますか?
たとえば、「The 2020s saw <出来事>」という語順の英文。
大学入試・英検試験の英語リーディングでよく目にする表現です。
【「無生物主語・時代+see」】
→ 大学入試の英語長文で頻出
→ 英字新聞でもよくみる形
「see」の主語が人・動物のときは理解できるけど、「時・時代」がくると混乱するかたが多いんですよね。
そこで当記事では、「see」の主語に「無生物主語」・「時代・時」が置かれる例文・意味・訳し方をくわしく解説していきます。
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「無生物主語+see+出来事」の例文・意味
「無生物主語+see+出来事」の意味は、「出来事を目にする」という意味が転じて、「出来事がおきる」となります。
「無生物主語」の位置には「areas」や「school」などの「場所」を意味する単語が置かれることがあるのです。
「意味」だけ聞いてもイメージがわきにくいと思いますので、例文をみていきましょう。
The School will see major renovations to the technology education area.
その学校では、技術教育エリアの大規模な改修が行われる予定です。
Japan will see a decrease in employment.
日本では雇用が減少する見込みです。
上の例文では「無生物主語」に、「学校・日本」などの「場所」が置かれています。
よって訳すときには、「[場所]で[出来事がおきる]」と訳すとうまくいくでしょう。
【「無生物主語+see+出来事」の意味】
→ [主語]で、[出来事]がおきる/おきた
→「無生物主語」が「場所」である形は頻出
「see」の主語が「時代・時」の例文・使い分け
時・時代が主語の「see」の例文をみていきましょう。
The last three months saw the stock rise.
この3ヶ月で株価が上昇した。
上記のように、「see」の主語は人・動物に限らず、時・時代(months)が置かれることがあります。
そのときの意味は「時が出来事を目にした」が転じて、「時代に出来事がおきた」となるのです。
上記例文でも「3ヶ月が株価の上昇を目にした」とすると意味がわかりませんから、注意が必要です。
【「see」の主語が「時代」の訳し方】
「〜時代に、〜の出来事が起きた」
「see」の英語使い分け
英語「see」の使い分けで注意が必要なのは、「主語がなにか?」ということ。
上記のように「時・時代」が主語に置かれたときは、訳し方がかわります。
イメージしやすいよう、例文をみていきましょう。
The 2010s saw social media play a very important role in our daily lives.
2010年代は、ソーシャルメディアが私たちの日常生活において非常に重要な役割を果たすようになりました。
上記例文でも「2010年代が、〜を目にした」と訳すと、意味がわかりませんよね。
したがって、「2010年代に、<出来事>があった」と訳すと自然になるでしょう。
「see」の主語が「時代・時」、がわかる参考書
「see」の主語が「時代・時」、の例文・意味について、より学びたいかたには次の本がオススメ。
・「読む」ための英文法―むずかしい英文も読める (駿台受験シリーズ)
・『ジーニアス総合英語』
『「読む」ための英文法』は英語リーディングで重要な英文法だけしぼって、解説がなされています。英語そこそこ勉強しているのに、洋書・英字新聞があまり理解できないかたにおすすめでしょう。
大学入試では問われないけど、英語リーディングには必要なエッセンスがぎっしり詰まっています。「such+as+動詞」について、かなり突っ込んだところまで解説がなされているのです。
『ジーニアス総合英語』は「see」の主語が「時代・時」の解説が詳しいです。しかも「see」の他の用法・例文がたくさんありますから、より理解を深めることができるでしょう。