みなさん、「A if not B」 の意味がわかりますか?
ここ、英字新聞や英語試験でよく見かける表現ながら、苦手とする人が多いところなんです。
大学入試やTOEICで高得点を取りたい人は必ず覚えておかないといけない表現とも言えます。
【「A if not B」】
→ 英字新聞でよく使われる
→ TOEICで頻出表現
そこで、当記事では「if not」の意味・例文・使い方を説明します。「though not」の書き換えについても説明します。
【当記事でわかること】
①「if not」の例文・意味
②「if not」の難問パターン
③「if not」の使い方
④「though not」の書き換え
目次(クリックでジャンプ)
「A if not B」の意味と使い方
「A if not B」がどのように使われるかを、例文をみていきましょう。
Many people, if not most people, have been advised to limit travel.
「ほとんどの人ではないにしても、多くの人が旅行を制限するように勧められています。」
「A if not B」の意味は、「BでないにしてもAだ」。譲歩をあわらわす表現です。AとBにはさまざまな品詞が入りますが、ここではともに名詞がおかれています。
「A if not B」の意味
→「BでないにしてもAだ」
「if not」は「though not」で言い換えできる
「if not」は「though not」と同じ意味で、書き換えできるんです。上の例文を「though not」で書き換えてみます。
Many people, though not most people, have been advised to limit travel.
この例文のように「if not」は書き換え可能です。
【「if not」の書き換え】
→ 「though not」で可能
「if not many」の意味・例文
英語の文献を読んでいるとよくでる表現として「if not many」があります。「if not many」の例文と意味をみていきましょう。
some, if not many, parents are apt to put pressure their children.
子供にプレッシャーをかけがちな親が、多くはないにしても中にはいます。
「if not many」は「多くはないにしても〜」という意味です。
【「if not many」の意味】
→ 「多くはないにしても〜」
「if not decades」の意味・例文
「if not decades」は英語でよく使われる表現です。これも「A if not B」と同じ構文。例文をみていきましょう。
I have been working here for years, if not decades.
数十年じゃないにしても、何年もここで働いています。
例文の「if not decades」は、「数十年じゃないとしても〜」という意味です。
【「if not decades」の意味】
→ 「数十年じゃないとしても〜」
「A if not B」のAとB、名詞以外もアリ
「A if not B」のAとBには、名詞じゃないものも置かれます。いろんな品詞がつづくのです。前置詞が置かれる「A if not B」の例文をみていきましょう。
It works in theory if not(though not) in practice.
実際にとは言わないまでも、理論上はうまくいきます。
例文では、Aに「in theory」、Bに「in practice」が置かれ、譲歩の意味をあらわしています。品詞が違っても「if not」の意味は同じです。
【「A if not B」のA・B】
→ A・Bは名詞以外も可能
→ 前置詞OK
→ 副詞OK
「if not impossible」の例文・意味
「a if not b」のaとbにくる品詞は形容詞もきます。洋書や新聞でよくつかわれる「if not impossible」の例文と意味をみていきましょう。
It’s hard, if not impossible, to win in this league.
このリーグで勝つのは、不可能ではないにしても難しい。
「if not impossible」は「不可能でないにしても〜」という意味。
【「if not impossible」の意味】
→ 「不可能でないにしても〜」
「if not earlier」の意味・例文
英語の定型表現として「if not earlier」があります。「if not earlier」は英字新聞でよく使われていますから、例文で意味をシッカリおさえておきましょう。
we have to decide within a period of 30 days if not earlier.
それより早くないにしても少なくとも30日以内に決定しなければならない。
「if not earlier」は「それより早くないとしても〜」というニュアンスです。こちらも「A if not B」の構文で、AとBが副詞のパターン。
【「if not earlier」の意味】
→「それより早くないとしても〜」
「if not more so」の意味・例文
「if not more so」の意味は、「so」が前の英文を指して「〜より〜ではない」です。
「if not more so」は「as」とよく使われますから、例文を確認しきましょう。
She is as busy, if not more so, as he is.
=She is as busy, if not more busy than he is, as he is.
彼女は彼に勝るとも劣らないほど忙しい。
「if not more so」の「so」は、前の「busy」を指し、反復を避けるため使われています。
この英文で強調したいことは「少なくとも同じくらいの程度」だと言うこと。
そのため仮に「if not more so」がなくても、意味はあまり変わりません。
【if not more soの「so」】
→ 前述のことを指す
「most, if not all」の意味・例文
「if not all」の意味は「すべてではないにしても〜」です。
「if not all」はよく「most」と一緒につかわれ、「全てではないしても、ほとんどが〜」という意味になります。
「most, if not all」の例文をみていきましょう。
Most, if not all, of us want to go to Japan.
全員とは言わないまでも、私たちのほとんどが日本に行きたいと思っています。
【「most, if not all」の意味】
→ 「全てではないしても、ほとんどが〜」
変型パターンの「if not B, at least A」
「A if not B」の形には、バリエーションが他にもあります。例文をみて、変型パターンを覚えていきましょう。
I needed to go home, if not for good, at least for a little while.
「わたしはずっとではないにしても、少なくともすこしの間は家に帰る必要がありました。」
例文では「A if not B」のAが後置され、「if not B, at least A」になっているのです。「A if not B」の意味にばかり気をとられると、この後置されるパターンで混乱させられてしまいます。
意味を正しくつかむには、Bが先に書かれることもあると覚えておくといいでしょう。このイメージがあると誤読が減りますよ。
「if not B, at least A」は洋書や英字新聞でもよく目にするかたちで、リーディングするうえでも必須の構文です。
「A if not B」のA後置パターン
→「if not B, at least A」
「A if not B」のAとBが、副詞のパターン
「A if not B」の副詞が置かれることもあります。例文をみていきましょう。
Many students began virtual education, at least partly if not entirely.
「多くの生徒が完全ではないにしても、少なくとも部分的には仮想教育を受け始めました。」
例文は「副詞 if not 副詞」の英文です。このようにいろんな品詞がAとBには置かれます。
「A if not B」の参考書
「A if not B」が学べるおすすめの参考書としては、「学校で教えてくれない英文法」と「英文法解説」があげられます。
とくに「学校で教えてくれない英文法」は重点的に「A if not B」を学べるんです。「英文法解説」は「A if not B」だけでなく、その周辺にある例文がひろく習えますよ。