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あらすじ(予告編の範囲内にとどめます)
審美眼をもつ鑑定士の主人公は淡々と仕事をこなし、天才的な鑑定眼をもち、オークション鑑定士としての評価を不動のものとしている。
彼は今まで、女性を愛したことがなく、生涯愛してきたのは肖像画だけだった。家には自慢の肖像画のコレクションがあり、椅子にかけてそれを見渡すのが彼の楽しみであった。
彼は長年の鑑定士としての仕事ぶりを誇りにも思っていて、教養も豊かなため、言葉の端々からおごりがみえる。そんな彼は世間では堅物のような存在と写っていて、孤独な変人と評されていた。
そのような日々に、ある時変化が訪れるのだった。
ある日、孤独な鑑定士に妙な依頼が!
しかし、ある日いつもとは少し異なる人から家の遺品の鑑定を頼まれる。ここがストーリーの転換点なるのだった…
異なる点は、鑑定の依頼人は他人に自らの姿を全く見せない女性の存在。この依頼人は広場恐怖症で、大きな家の壁で覆われた部屋で小説などを執筆することで生計を立てていた。また、部屋に他人が来ると、部屋に閉じこもり、壁越しでしか会話をしない。決して、他人に姿を見せない。
なぜ、彼女は姿を見せないのか?彼女の生い立ちが関係しているのか?謎は深まるばかり。
いつもとは違う依頼人のミステリアスな雰囲気が鑑定士を変える
このような、不思議な雰囲気も相まって、鑑定士はその存在を知りたい、見てみたいという欲求が高まっていく。その欲求は彼女に対する恋へと変貌していくのだった。長年鑑定を行い、経験と教養が豊かな鑑定士が、果たして恋の分野ではどのように生かされるのか?またどのように彼女の恐怖症を受け入れ、対処していくのか。
天才的な審美眼をもつ彼が、恋に目覚めた時何が起こる?
私は映画を観る過程で次はこのような展開になるのではないかと予想しながらハラハラしながら観ましたが、見事に裏切られました。予告編で「極上のミステリー」とうたい文句を使っていたが、まさにその通り。
英題は「The Best Offer」
謎を持つ彼女からのオファーは本当に英題の通りベストだったか。数々の鑑定を行い、偽物と本物を判別してきた彼が、彼女の謎を解き明かすことができるのか。この映画をみて謎解きをしてみませんか。