みなさん、英語「疑問形容詞」をちゃんと使いこなせますか?
疑問形容詞は「what book〜?」や「which book〜?」のような形で「どんな本?」「どちらの本?」と尋ねるときにつかわれますよね。
この「疑問形容詞」はどんな英文でも頻出のパートになります。英作文でも英文法問題でも問われる最重要パートなんです。
【「疑問形容詞」】
→ 英文法問題で頻出
→ 英作文でよくミスする所
→ 英文読解でも重要なところ
でも英作文で「疑問形容詞」をしっかり使えず、ミスをしてしまう方が多いんですよね。
ミスのポイントは限られていますから、集中して学ぶと、ケアレスミスは減らせますよ。
そこで当記事では、英語「疑問形容詞」の例文・意味・語順について解説していきます。
当記事で、疑問形容詞「what・which」の違いについてもしっかり理解できるでしょう。
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目次(クリックでジャンプ)
英語の「疑問形容詞」とは
英語の「疑問形容詞」は「疑問形容詞+名詞」の語順で、「どんな[名詞]」や「どの[名詞]」という意味になります。
「疑問形容詞」は名詞とくっつき、「どんな状態・性質」かを尋ねるときにつかわるのです。その点、形容詞のような働きをするといえるでしょう。
【「疑問形容詞」】
→「疑問形容詞+名詞」でつかわれる
疑問形容詞の一覧
疑問形容詞の一覧はつぎのとおり。
【疑問形容詞の一覧】
① what
② which
③ how
howは疑問副詞と分類することが多い
上記のように疑問形容詞は3つありますが、howは「疑問副詞」と言われることが多くあるんです。
よって当記事では疑問形容詞「which・what」について解説していきます。
英語「疑問形容詞」の例文
英語「疑問形容詞」の元となる例文をみていきましょう。
① He likes to listen to electronic music.
彼は電子音楽を聴くのが好きです。
上の例文を疑問形容詞をつかい、疑問文に書き換えていきます。
② What music does he like to listen to?
彼はどんな音楽を聴くのが好きですか?
上の例文では、疑問形容詞「what」は形容詞の働きをして、その意味は「どんな〜」になっているのです。
また元となる英文①では「elctronic music」となっていますが、疑問形容詞の英文では「what music」と置き換わっているのがわかります。
このように形容詞「electronic(電子)」の役割を、疑問形容詞「what(どんな)」が担っているのです。
【疑問形容詞の置き換え】
electronic music
→ 「what music」に置換え
「which疑問形容詞」の例文
疑問形容詞「which」の例文をみていきましょう。
Which tie do you like better, this or that?
このネクタイとあのネクタイ、どちらが好きですか?
上の例文のように疑問形容詞「which」は「どちらの〜」という意味になります。
また「which」は2つ以上の[名詞]があって、「どちらの[名詞]」がどうかを尋ねるときにつかわれるのです。
疑問形容詞「which+名詞」では、冠詞が省略されるため注意が必要になります。
【「which+名詞」】
→ 冠詞は省略される
→ a・theはつかない
「疑問形容詞」の答え方
上記例文の「疑問形容詞」の答え方として、次のように答えられるでしょう。
(Q)Which tie do you like better, this or that?
(A)I like this tie better.
このネクタイの方が好きです。
「which疑問文」の例文(2)
「which疑問文」の例文をさらにみていきましょう。
Which suit do you prefer?
どちらのスーツが好みですか?
「which疑問文」の比較級
「which疑問文」では比較級がよくつかわれます。例文をみていきましょう。
Which online store is better?
どちらのオンラインストアが良いですか?
「what疑問形容詞」の例文
「what疑問形容詞」の英語例文をみていきましょう。
What clothes does he sell?
彼はどんな服を売っているの?
上の例文でも、「疑問形容詞+名詞」の語順で「どんな[名詞]」という意味になっています。
また「a・the」のような冠詞が省略される点は、疑問形容詞「what」も「which」も同じです。
【「what+名詞」】
→ 冠詞は省略される
→ a・theはつかない
「What + 名詞」疑問文の例文
「What + 名詞」疑問文の例文をさらにみていきましょう。
What candy do you like?
どんなキャンディーが好きですか?
What flavor of ice cream do you like?
あなたは何味の(どんな)アイスクリームが好きですか?
このように疑問形容詞「what」では、「what+名詞」の語順で「どんな[名詞]」という意味になるのです。
疑問形容詞「what・which」の違い
疑問形容詞「what・which」の違いはどこにあるのでしょうか。
この点、「what・which」とセットで使われる「名詞が限定」されているかどうかに違いがあります。
上の例文でも「which+名詞」の場合、名詞が限定されていました。たとえば次の例文。
(Q)Which tie do you like better, this or that?
「このネクタイか、あのネクタイか」というように、「which」によって選択肢が限定されているでしょう。
いっぽうで疑問形容詞「what」では選択肢が多くあり、限定されていません。
この「選択肢の限定」の程度に差があるのです。
【疑問形容詞「what・which」の違い】
→ whichは選択肢が限定
→ whatは限定なし
疑問形容詞の語順は疑問文?
疑問形容詞の語順は、疑問文の語順だけでしょうか?
この点、語順は「what+名詞」と「which+名詞」が主語になるのか、目的語になるのか、によって変わります。
「what+名詞」と「which+名詞」が目的語となる場合は上であげた例文でみてきました。
よって、主語の働きをする疑問形容詞「what+名詞」と「which+名詞」の例文をみていきましょう。
Which watch makes you feel good?
どの時計が気分がいいですか?
上の例文では「which+名詞」が主語の働きをしています。この場合、語順はふつうの英文のようになるのです。
英文の構造を確認しましょう。
Which watch(S) makes(V) you(O) feel good(C)?
このように「which watch」が主語として機能しています。
【まとめ】what+名詞・which+名詞の違い
前述のように、what+名詞・which+名詞の違いは、選択肢が限定されているか否か、にあります。
「which+名詞」は選択肢が「限定」されているのです。
たとえば、傘が目の前に2つあり、「どちらがあなたのですか」と聞く場合は「which」がつかわれるでしょう。
いっぽうで「what+名詞」の疑問文では選択肢が「限定なし」になるのです。
英語「疑問形容詞」がくわしい参考書
英語「疑問形容詞」がくわしい参考書は『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』と『ジーニアス総合英語』です。
『ハイパートレーニング和文英訳編』は英作文でミスしやすい「疑問形容詞」に絞って解説してありますから、英作文の学ぶ一冊目としてピッタリでしょう。
また本書は「疑問形容詞」だけでなく「疑問代名詞」や「疑問副詞」についてもくわしいですから、英文法の知識の整理に役立ちます。
いっぽう『ジーニアス総合英語』は疑問形容詞の例文がたくさんありますから、より理解を深められるでしょう。
本書は、他の疑問詞の解説もくわしいですから、参照用の文法書にいいんです。
『ジーニアス総合英語』は索引が見やすく図解が豊富ですから、大学受験対策にも社会人の英語やり直しにも良い、使い勝手がいい一冊になります。