みなさん、英語勉強はどれから手をつければいいかわからなくなりませんか?
英語の勉強法は分野ごとにわかれていて、リスニング、リーディング、英単語などたくさん。
そのためTOEICのリーディングは得意だけど、リスニングが伸び悩んでいるかたや、その逆のパターンのかたもいらっしゃいます。この傾向は大学受験生も同じようです。
これには解決策があります。通訳がしている「英語勉強法」を取り入れるだけで、ジャンルごとの勉強もいらなくなるんです。通訳が取り入れる「英語勉強法」は、英語音読・シャドーイング。
【通訳が取り入れる「英語勉強法」】
→ 音読
→ シャドーイング
そこで当記事では、「英語音読・シャドーイング」を紹介します
「英語音読・シャドーイング」のやり方がわかると、リーディングとリスニングをいっしょに学べます。
まとめてできるから、2倍速で成果が期待できるんです。『「英語の学び方」入門』でも以下のようにリーディングとリスニングについて述べられています。
この2つのスキルは並行して取り組むほうが効率的で、高い学習効果が期待できます。
リーディングとリスニングを同時に鍛えるには、次の方法が挙げられるでしょう。
【リーディング・リスニングを同時に鍛える】
①音読
②シャドーイング
③多聴
これらを正しいやり方で実践してもらうだけで、ぐんぐんリスニングとリーディング力がつきます。
「音読」も「シャドーイング」も「多聴」も、どれも通訳養成でつかわれるほど信頼できるやり方。
音読・シャドーイング・多聴の「効果のあるやり方」について紹介していきます。
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目次(クリックでジャンプ)
英語音読の正確なやり方
英語における音読とは、英文の意味をくみ取りながら、英文を声にだして読むやり方のこと。意味を理解してから音読が、正しい英語勉強のやり方です。
音読をこなしていくと、英語の音声(リスニング)と文字(リーディング)をしっかりと結びつけることができます。
この「結びつき」がかたくなればなるほど、英単語をみた瞬間に、音声が浮かび上がるようになるんです。英語の瞬発力がぐんぐんつきます。
ひいては、英単語をみた瞬間に意味が浮かびますし、リーディングのスピードアップも望めます。音読の正確なやり方を学ぶだけで、TOEIC800点まではラクに到達できるんです。
音読のやり方と、良い効果
英語音読のやり方はつぎのようになります。
【英語音読のやり方】
① 音読教材の英文をリーディング
②不明な英単語・英文構造を調べる
→『ジーニアス総合英語」などの英文法書を参照
③音読教材の英語音声をリスニング
→音読せず、発音・アクセントを集中
④英文を読みながら音読
→ 5回ほどやる
→ 回数こなすほど記憶に残る
「音読のやり方のコツ」は、「正確に英文がわかってから、音読する」ということ。わからない英文を100回も音読したからって、わかるようにならないためです。
「理解した英文」を音読してはじめて効果があらわれ、リーディング力とリスニング力があがります。
音読・シャドーイングの、参考書選びのやり方
「音読・シャドーイングの教材」を選ぶコツは、みなさんのレベルよりも少し高いものを選ぶのがおすすめ。教材をリーディングしてみて、7〜8割わかるくらいのものがいいでしょう。
【「音読・シャドーイングの教材」】
→ 自分レベルより少し高いものを
【大学受験レベル】音読・シャドーイングに「おすすめの参考書」
大学受験をひかえる高校生には、「速読英単語 必修編」がおすすめ。英文が上質で、なおかつボキャブラリーがバランスよく散りばめられてあります。
さらに、大学入試でとわれる英文の背景や時事知識もみにつくから、一石四鳥くらいの価値があるんです。リーディングとリスニングをググッと底上げしてくれます。
【『速読英単語』のココがイイ】
→ 英文が良質
→ 頻出英単語がたくさん
こちらのCDで音読、シャドーイングをするだけでも、MARCHレベル以上レベルまで化けられるでしょう。
リーディングとリスニングを同時に学べる英語勉強法を、さがしている人にぴったりの参考書。大学入試レベルでは、「速読英単語2上級編」まであるから、教材に困ることもありません。
【速読英単語2上級編】
→ 英語上級者におすすめ
上記がむずかしいときには、「速読英単語」シリーズよりもやさしい「音読パッケージトレーニング」からはじめるとうまくいくでしょう。
高校1年生でも理解できるレベルなので、基礎固めにいいと思います。こちらの英語を音読すれば、リーディングもリスニング力も大学受験の準備として十分すぎるくらい向上するんです。
【音読パッケージトレーニング】
→ 英語初心者におすすめ
【TOEIC対策】リスニング・リーディングに効く「シャドーイング参考書」
TOEIC対策にばっちりのおすすめ音読参考書は、「速読速聴・英単語 Core1900 ver.5」。TOEICに必要なボキャブラリーを学べるだけでなく、英文が上質なのがウリです。
【速読速聴・英単語 Core1900 ver.5】
→ TOEIC700越えが狙える
→ 英検対策に◎
CD付属でこの価格なのはうれしいポイント。TOEIC700点までの英語勉強法としては、「速読速聴・英単語」でかなり戦えます。
これをつかった英語勉強法は、もちろん音読とシャドーイング。効果はバランスが良くて、TOEICのリーディング、リスニング、ボキャブラリーをまんべんなく鍛えられんです。
それ以上のレベルを目指すには、「速読速聴・英単語 Advanced 1100」や「速読速聴・英単語 Business 1200」がおすすめ。「Core1900」よりも、難しい英単語がふくまれています。
こちらも音声が付いてますから、音読・シャドーイングでやりこんでみてください。この英語勉強法で、TOEIC900点以上はかたいでしょう。
【速読速聴・英単語 Advanced 1100】
→ 難単語も収録
→ 難関大・英検対策に◎
英語を音読する「場所と声量」
音読の声量は場所によってつかい分けるといいでしょう。家であればはっきりと発音できるから、英単語のアクセントやリズムが確認できます。
大きい声がだせない図書館や電車の中では、口パクでも効果があります。できれば小さな声でも発声すると、発音のこまかな違いをすばやく確認できます。
「口パク音読」のときでも英文を読みながら、どの音声を出せばいいかを考え、口の形と舌の位置を実際に動かしてください。
「口パク音読」は、場所を選ばない英語勉強法としておすすめですよ。
【口パク音読のコツ】
① 口の形をお手本のとおりに
② 舌の位置もお手本の位置に
おすすめ音読回数と、音読に飽きたときのやり方
効き目がある音読の回数は、ひとつの英文につき30回ほどやりこむといいでしょう。回数を増やせば増やすほど、「英文のリズム」が脳にきざまれるから、リスニングにも効果があります。
音読するときは返り読みできないから、リーディングスピードをあげる勉強のやり方なんです。
ただ同じ教材をなんども音読するのは、単調でタイクツかもしれません。
【おすすめ音読回数】
→ ひとつの英文を30回
わたしは飽き性なので、一回につき3回しか音読しません。そして次の日にまた3回読む、というやり方を繰り返して合計30回になるようにゴールを設定しています。
みなさんの性格によって、「いっかいで何回音読するか」や「合計回数はどうするか」を調節するといいでしょう。英語上達には回数をかさねるのも大切ですが、イチバンは習慣にできやすい英語勉強法を見つけること。
「継続は力なり」です。ベストセラー本「英語上達完全マップ」では、30回に設定しています。
回数を30回に戻した時、効果は再び安定しました。それ以来私はミニマムの音読回数を30回に設定しています。
「シャドーイング効果」がでるやり方
シャドーイングとは、CDのお手本の音声からすこし遅れて音読すること。その様子がシャドー(影)のようなため、シャドーイングと言われています。
“スクリプトを見ないで”、音声をたよりにスピーキングすることをシャドーイングといいます。
しかし、これは初級者や中級者にとってなかなか難しい勉強法なので、はじめはスクリプトを見ながらするといいでしょう。
音読はリーディング・リスニングをまんべんなく向上させてくれます。いっぽうでシャドーイングは聴こえてくる音声を集中しなければいけないから、リスニング力をより引き上げてくれるでしょう。
【シャドーイング】
→ 高負荷トレーニング
→ よって効果は高い
シャドーイングを飽きないようにするやり方
シャドーイングは上記の音読を3回ほどしたあとに、取り組むとスムーズにいくと思います。
音読が「飽きてきたな〜」と感じたときにも、シャドーイングするとまたリフレッシュした気分になれるんでおすすめです。マンネリに効くやり方になります。
シャドーイングするときには、自分の声で「お手本の音声」が消されることもあります。そのため、ヘッドホン装着してのシャドーイングがより集中できるでしょう。
おすすめのヘッドフォン・イヤホンは次のもの。ヘッドフォンの方が没頭感があります。
いっぽうイヤホンのほうが長時間着用していても疲れがありません。
またシャドーイングをはじめたばかりのときは、音声のスピードについていけないかもしれません。
スピードを通常よりも遅くしてから取り組み、だんだんと通常のスピードに近づけていくといいでしょう。
なお、シャドウイングについては、【シャドーイング】やり方のコツ、口パクにあり?|おすすめ教材・イヤホンでくわしく解説しています。
【シャドーイングの道具】
→ ヘッドホン装着がおすすめ
→ イヤホンでも可
多聴のやり方
多聴とは、その名のとおりたくさんリスニングすることをいいます。
多聴するときには、教材に英文(スクリプト)があるものを選ぶのがコツ。多聴するさいにスクリプトをリーディングすることで、音声と文字をリンクさせることができます。
【効果のある多聴】
→ スクリプトがあるものがイイ
→ 音声と文字が一致してくる
多聴のおすすめ教材・サイト
いまや多聴教材はインターネット上にあり、英語勉強法の幅がひろがりました。以下では、英語勉強法につかえるサイトとポッドキャストを厳選。
【多聴おすすめサイト】
①VOA Learning English「初級〜中級向き」
②BBC Learning English「初級〜中級向き」
③TED Talks「中級〜上級向き」
④TED-Ed「初級〜中級向き」
【多聴おすすめPodcast】
①バイリンガルニュース (Bilingual News)
②勝手にEJ! — 勝手にENGLISH JOURNAL!
「VOA Learning English」 : アメリカ英語をリスニングできる
VOAは高校生などの英語初級者〜中級者までおすすめできます。理由は、英語がゆっくり、はっきりと発音されるため。
英語学習者のレベルごとに、バラエティゆたかな動画がたのしませてくれるはず。アメリカ時事ニュースを学びながらできる「英語勉強法」です。
【VOA Learning English】
①発音がゆっくり・はっきり
②スクリプトがアリ
③アメリカ時事が学べる
「BBC Learning English」: イギリス英語がリスニングできる
https://www.bbc.co.uk/learningenglish/
VOAとサイトの作りは似ていますが、大きなちがいはイギリス英語が学べること。
また英語学習者のためにジャンルがこまかく分かれているから、いろんな英語勉強法が選べるでしょう。例えば、発音や、ボキャブラリー、英文法などを集中的に学べるようサイトが設計されてあります。
【BBC Learning English】
①イギリス英語をリスニング可能
②ジャンルごとに英文アリ
③スクリプトがアリ
「TED Talks」 : 英語上級者でも、リーディングとリスニング力がUP!
https://www.ted.com/talks?language=ja
上記2つとは違い、英語学習用につくられていませんから、英語のスピードも手かげんがありません。
またTEDのスピーカーはその道のプロ。「よりより世界をつくるため」のアイデアをプロがおもしろくおかしく、聞かせてくれます。
英単語や話されるスピードの「手かげんのなさ」が、上級者のリーディングとリスニングをさらに向上させるはず。勉強法としては、動画の英語スクリプトを表示させながら多聴するといいでしょう。
【TED Talks】
①ボキャブラリーは幅広い
②スピーキングスピードが速い
③スクリプトあり
「TED-Ed」: 英語初心者でも、リスニングとリーディングを初歩から
TED Talksよりも「TED-Ed」は易しいです。アニメーション動画で学べるから、子どもから大人まで楽しめる内容になりますよ。
使われる英語もカンタンなものが多いから、初心者でもリスニングとリーディング力を基礎からグッと上げてくれるでしょう。
【TED-Ed】
①アニメーションがある
→子どもから大人まで楽しめる
②スクリプトあり
バイリンガルニュース【Podcast】 : 速いスピードのリスニング対策に!
マミさんとマイケルによる、バイリンガル形式の英会話が特徴のバイリンガルニュース。
その魅力は、知的にファンキーなお二人。真剣に、そしておもしろく世界のニュースについて語り合います。ストレートに意見してくれるから、視野がひろがるはず。
そんたくナシ、だからときどきマミさんとマイケルは喧嘩してしまいます。ときにはワチャワチャしたり、とにかく飽きさせないポッドキャスト番組。必聴。
自然なスピードではなされる英語で、リスニングとリーディングを学べますよ。バイリンガルニュースのアプリでは、独学でバイリンガルになった「マミさんおすすめ英語勉強法」が知れるんです。
【バイリンガルニュース】
①英会話スピードは速い
②アプリにスクリプトあり
→リーディング強化できる
③珍しいニュースが知れる番組
→ 唯一無二の番組
「勝手にENGLISH JOURNAL!」【Podcast】 : 海外カルチャーでリスニング
「勝手にENGLISH JOURNAL!」もバイリンガル形式で話されるから、初学者から上級者まで楽しめますよ。
英会話のテーマは海外カルチャーが多め。けっこうニッチなテーマが話されてますよ。
「ヒップホップ」や「カニエ・ウェスト」、「テイラー・スウィフト」、はたまた「アメリカ選挙」について話されるんです。強烈なラインナップ!おもしろくないはずがありません。
「勝手にENGLISH JOURNAL!」
→海外のカルチャーから英語を学ぶ
英語勉強のやり方まとめ
リーディング・リスニング力をあげるやり方として、「音読」と「シャドーイング」「多聴」を紹介しました。
初学者はまず負荷の軽い「音読」からはじめてみるといいでしょう。それだけでも、TOEICや大学受験の点数はみちがえてきます。
筋トレと同様に、音読すると「英語に使う筋肉」がついてきます。しだいに負荷が重い「シャドーイング」と「多聴」ができるように英語力がついてくるんです。