みなさん、『英文解釈のテオリア』の評判・評価などが気になりませんか?
話題の英語本ですから、「どのような本?」「どのレベルが対象か?」など知りたい人もいるでしょう。
そこで当記事では『英文解釈のテオリア』の評判・評価・レビュー・レベル・音声ダウンロード方法について紹介していきます。
目次(クリックでジャンプ)
『英文解釈のテオリア』の評価・評判
『英文解釈のテオリア』の評価・評判はつぎのように非常に良いです。
おはようございます🚄 移動のお供に倉林秀男先生の『英文解釈のテオリア』を。もう大好きです。特に「英文法で迫る」は、文法で文のメッセージを読み取る際の考え方や着眼点に触れてあり勉強になるし楽しい。第1章(1)から場所句倒置の話が出てくるところがたまりません😊 受験生にもおすすめです! pic.twitter.com/NELrA81A6A
— 杉本綾乃 (@ayano_sugi) November 1, 2021
倉林秀男先生 @Kurab_H の『英文解釈のテオリア』を少し読みはじめました。体系的な文法解説から良質の英文の読解へつなげていく本を作るのは至難の業ですが(自分にはとうていできません)、それがみごとに実現されていると思います。著者はもちろん、編集や校閲のかたのご苦労が推察されます。 pic.twitter.com/DZWYN1210f
— 越前敏弥 Toshiya Echizen (@t_echizen) October 14, 2021
『英文解釈のテオリア 英文法で迫る英文読解入門』(倉林秀男 Z会)をご恵贈いただきました。英文法を理解することで、〈直読〉による正確な読解の実現を意図した一冊だと思います。読書案内、英語学習のTIPSのコラムも秀逸です📘@Kurab_H @Takeshi_jpn pic.twitter.com/26rOUf96HX
— 安藤 恒輝(英語講師) (@koki_ando0516) October 14, 2021
『英文解釈のテオリア』ー読書猿
『英文解釈のテオリア』を読書猿氏はつぎのようにツイートされています。
倉林 秀男 先生から『英文解釈のテオリア~英文法で迫る英文読解入門』(Z会)をご恵投いただきました。ありがとうございます!
— 読書猿『独学大全』13刷24万部(紙+電書) (@kurubushi_rm) October 21, 2021
先に田中健一先生から「えげつないです」とのコメントが届いていたのですが、これは確かに英文解釈本の版図を塗り替えそうなゲームチェンジ本です!! pic.twitter.com/ps6rr3dOXy
【ここがオススメ】『英文解釈のテオリア』のレビュー
『英文解釈のテオリア』のレビューを次の三つに分けて紹介していきます。
【テオリアのここが良い!】
1 上質な英文
2 レイアウトが良い
3 音声ダウンロード
『英文解釈のテオリア』の上質な英文
『英文解釈のテオリア』の上質な英文ばかりなんです。
以前の「英文解釈本」では、難しい英文を説明するためだけに「内容のおもしろさ」は度外視して、英文を採用してしているものがありました。
この点『英文解釈のテオリア』では、ジョージ・オーウェルによる近代文学の傑作『動物農場年』やオスカーワイルドの『幸福な王子』など、すばらしい名作から英文法・英文解釈を学べるのです。
その一方で、本書はSNS・ニュースの英文、はてはAmazonの「返金ポリシー」の英文まで掲載しています。
この英文の種類の幅広さは著者が大学教授をしているところに起因しているのかもしれません。
英文の種類がたくさんありますから、読んでいて飽きないんですよね。
【『英文解釈のテオリア』の上質な英文】
→ オーウェルやモームなどの著名作家の英文
→ ジョブスやオバマ元大統領のスピーチまで
例えば、本書では『動物農場』の英文から「比較」を学べます。これはネイティブが実際に読む「生の英文」から学ぶわけですから、「英文法が実際に読む上で役に立っている」という実感が湧きます。
また、本書で「Amazon返金ポリシーの英文」の正確な読み方がわかれば、英語圏の「活きた英文」を読めたという自信にもつながるでしょう。
このような本書の学習をとおして、活きた英文が読めたという自信が、英語学習のモチベーションにもつながるのです。
英語学習のモチベーションが継続しやすいから、そのぶん大学入試の英語・TOEICの点数アップにも効果が及びやすいのです。
このように上質な英文から、基本的な英文法・英文解釈が学べるのが『英文解釈のテオリア』の魅力といえます。
【『英文解釈のテオリア』の魅力】
→ 上質な英文で英文解釈が学べる
レイアウトが良い
『英文解釈のテオリア』はレイアウトが良く、読みやすいのもその特徴なんです。
というのもレイアウトが悪い本は、あまり読む気にならないんですよね。そのぶん、学習効率も下がりがち。
その証拠に、売れている参考書のほとんどは「レイアウトが良い」んですよね。
学習効率を高めるためにも「レイアウトが良い参考書」で学ぶのは得策でしょう。
具体的には、「英文法・英文解釈」の1つのテーマを、3〜5行くらいの英文から学びます。
1つのテーマを見開き4ページで解説しています。
【『英文解釈のテオリア』のレイアウト】
→ 1つのテーマを4ページで解説
(例)「未来を表す表現」を4ページ解説
たとえば「第2文型」のテーマでは、最初の2ページで、①「第2文型」とは何か、②「第2文型」で使われる動詞、を解説しています。
そして、後の残り2ページで、英文で扱われている「第二文型」を中心に解説していくのです。
4ページも紙面を割いていますから、すべての英文にていねい解説があるのも『英文解釈のテオリア』でしょう。
すべての英文で疑問点を残さない、親切なつくりになっています。
【『英文解釈のテオリア』の魅力】
→ レイアウトが良い
→ 学習しやすい
→ 一文一文、ていねいな解説
「音声ダウンロード」が可能
『英文解釈のテオリア』は音声のダウンロードができます。
『英文解釈のテオリア』の音声ダウンロードはこちら
音声をお手本に音読することで「英語力」を底上げしてくれるのです。
本書では、同時通訳者の國弘先生の主張を借りて、つぎの記載があります。
中学3年までの英語の教科書を只管朗読、つまり何百回と声に出して読むことで、単語や文法の知識が定着し、その知識を使いこなせる「英語の回路」ができる
しかも、音声を無料でダウンロードできるのみならず、前述のように「良質な英文」を音読できるんです。
「良質な英文」だから、読んでいて楽しいんです。ドンドン声にだして音読したくなるような英文ばかり。
声にだして楽しい英文ですから、英語学習のやる気が続きやすく、学習効果も高いと言えるでしょう。
【『英文解釈のテオリア』の魅力】
→ 上質な英文で音読できる
→ 上質な英文だから、学習効果が高い
『英文解釈のテオリア』のレベル
『英文解釈のテオリア』のレベルは低くはありません。
具体的には、高校三年生のそこそこ英語ができる人にちょうど良いといえます。
たとえば、『ポレポレ英文読解プロセス50』を読めるレベルなら、『英文解釈のテオリア』を理解できるでしょう。
『ポレポレ』が理解できる「英語中級者」にとっては、『英文解釈のテオリア』は効果があるといえます。
というのも、本書をとおして、英文法の知識を整理し、その知識を英文解釈につなげられますから。
しかも本書はコンパクトでありながら、大学入試でもとめられる英文解釈の知識がギュとまとめられています。英文を正確に読むための「エッセンス」がつまっているのです。
いっぽうで、英文読解や英文解釈の勉強をしたことがない方には、すこし難しいかと思います。
【『英文解釈のテオリア』のレベル】
→ 英語中級者にちょうどいい
→ 2冊目の英文解釈としてイチオシ
→ 社会人の英語やり直しにも◎
ネイティブが日常で触れる英文を収録
『英文解釈のテオリア』が難しいと感じる理由は、入試問題にでるような英文だけでなく、ネイティブが読むような英文も掲載しているため。
本書にもつぎのように書かれています。
本書では入試問題だけではなく、ニュースやSNSの英文、さらには世界中の人たちに読まれている英語の小説を、やさしい英語に書き換えることなく「そのまま」取り上げています。
このように英語圏の人が日常で読む「英文」を取り上げていますから、レベルは高いのです。
ただし、本書は『英文解体新書』や『英文解釈教室』ほど難解ではありません。
あくまで、基本的な英文法・英語の読み方が学べる「英文」が採用されてあります。
『英文解釈のテオリア』が難しいとき?
『英文解釈のテオリア』が難しいときはどうしたらいいでしょうか。
まず本書が難しいと感じる理由は、英文解釈・英文法の土台がまだしっかりしていません。
そのため、『入門英文問題精講』や『超英文解釈マニュアル』などの、より基礎を学べる参考書に取り組むといいでしょう。
【『超・英文解釈マニュアル』の記事はコチラ】
→ 『超・英文解釈マニュアル』の効果・レベル|英語長文勉強法・参考書
たとえば、高校二年生や英文解釈を初めて学ぶ方も、上記の参考書をまず一冊やってから、二冊目として『英文解釈のテオリア』に取り組むとスムーズに学習できるかと思います。
このように本書が難しい場合、「基本的な事項」を学習しなおすといいでしょう。
こんな人に『英文解釈のテオリア』がおすすめ
『英文解釈のテオリア』の対象者について紹介していきます。
【MARCH関関同立対策】の英語参考書
【MARCH関関同立対策】の英語参考書として、『英文解釈のテオリア』はおすすめ。
というのも、本書はMARCH・関関同立の英語長文を読むうえで必要な「英文法・英文解釈の知識」をひろく解説しているため。
【MARCH関関同立対策としてのテオリア】
→ 英語長文に必要なエッセンスがわかる
→ 「英語を読むコツ」がわかる
MARCH・関関同立の英語長文は「読むスピード」が求められますよね。この「英文読解スピード」をあげるにはシッカリとした英文法・英文解釈の技術が求められるのです。
正確に読めるようになれば、おのずと英語リーディングのスピードもぐんぐん速くなっていきます。
しっかりした英語の基礎力を養う、または基礎事項を整理するために『英文解釈のテオリア』はピッタリ。
たとえば、「MARCH関関同立」の過去問に取りかかる前の、基礎知識の整理に本書は使えるでしょう。
【社会人・大人の英語やり直し本】におすすめ
『英文解釈のテオリア』は【社会人・大人の英語やり直し本】にもオススメです。
『英文解釈のテオリア』は読む上でもとめられる、英語の基礎をギュッと解説していますから、社会人・大人の英語やり直しにちょうどいいんですよね。
しかも、前述のように「名文」から英語リーディングが学べますから、飽き性の人もコレなら楽しんで学習できるはず。
たとえば、本書は高校時代にそこそこ英語を勉強した経験がある人におすすめでしょう。
あまりに基本的な事項は書かれていませんが、英語を読むうえでキモとなる部分は丁寧に解説してありますから。
テオリアの意味
テオリアの意味は本書で次のように書かれてあります。
書名にある「テオリア」とは、「眺めること」という意味のギリシャ語で、哲学では「事物の真理を理性的に知ろうとすること(『日本国語大辞典』)を指します。
英文解釈のテオリアの音声ダウンロード
『英文解釈のテオリア』の音声ダウンロードはつぎのリンクより、無料でできます。
『英文解釈のテオリア』の英文を正確に理解できたら、仕上げに音声を使いながら「音読」をするといいでしょう。
音声を活用すれば、英語リーディングだけでなく、リスニングやスピーキング力までも伸ばすことができます。
本書のp.220に「音読のやり方」について記載がありますから、音声の使い方がわからない方も安心して使いこなせるでしょう。