みなさん、英単語・文法はそこそこ学んだのに、「長文の英語が読めない」ときありません?
この点、英文をちゃんと読むには「英文を正確に読む力」が必要なんです。
【英文を読むには?】
→ 正確に読む力 = 英文解釈力が必要
そこで英文解釈力UPにオススメなのが「ポレポレ英文読解プロセス50」。
うすいのに、しっかり英文読解のエッセンスがつまっているのが本書の特徴!一文をちゃんと読めるから、英語長文・和訳が得意になりますよ。
そこで当記事では「ポレポレ英文読解プロセス50」のおすすなところ・レイアウト・効果を紹介します。
【当記事でわかること】
・「ポレポレ」で目指せるレベル
・「ポレポレ」のレイアウト
・「ポレポレ」の使い方
・「ポレポレ」と他の参考書と比較
・「ポレポレ」のメリット
・「ポレポレ」の後、どのように勉強するか
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目次(クリックでジャンプ)
「ポレポレ」の特徴・メリット
「ポレポレ」の特徴は、英文読解に必要なプロセスを「ていねい」に解説しているところ。雰囲気で英文を読むのではなく、論理的に読む力をやしなえます。
英語圏の人が無意識にやっている”正しい読みかた”を、言語化しているのです。だから第二言語で英語をまなぶわたしたちも、「ポレポレ」でネイティブの読みかたを身につけられます。
「なぜそのような読みかたをするのか?」にたいして、きっちりと向き合っているのが本書。著者も以下のように「はしがき」で述べています。
解説については、文構造の理解について、なぜそうなるのかのプロセスにこだわりました。語句説明と結果としての構文図解、訳例しか載せていない問題集とは、一味違うつもりです。
【「ポレポレ」の特徴】
→ 論理的に読む力がつく
「ポレポレ」で精読力UP
この「なぜそうなるのか」をつきつめていくと、英文が正確に読めるようになり、英語長文を速読できるようになります。
はっきりいって大学入試の英語長文を解くには小手先のテクニックは必要がありません。
すなおに一文一文を正確に読めさえすれば正解までたどりつくのです。英文解釈でまっとうに読んでいくのが遠回りにみえていちばんの早道。
「ポレポレ」でひとつひとつ正確に読めるから、その結果、すばやく読めるのです。
【ポレポレの効果】
→ 正確に読める
→ だから速読できる
和訳問題にも効果
「ポレポレ」は英文の構造を解きほどくだけでなく、和訳についても学べます。本書の例を紹介します。
1.The fact (that he told me) disapointed me.
「彼が僕に教えてくれた事実は僕を失望された。」
→「彼が僕に教えてくれた事実を知って僕はがっかりした」
上記のように無生物が主語になると訳がぎこちないですよね。そういう場合には、「無生物主語」の部分を副詞的に変えて訳出するといいと紹介されています。
「事実は」の部分を、副詞的に訳して「事実を知って」と訳しています。ほかにも訳出のテクニックが説明されているから、和訳の力をきたえられますよ。
【ポレポレの効果】
→ 和訳テクニックも学べる
→ 和訳力UP
「ポレポレ」で目指せるレベル
「ポレポレ英文読解プロセス50」のレベルは、「標準〜やや応用」。センター・共通テストで7割以上とれる人におすすめです。
旧帝大、早慶、MARCH上位、関関同立をねらえるレベルまで引き上げられます。
コンパクトな構成で、キホン事項の説明はありません。標準以上のレベルの生徒の偏差値を、かなりハイレベルまで上げる効果があるのが「ポレポレ」
わたしは高校2年の終わりに取りくみ、悪戦苦闘した思い出があります。でも復習を重ねるたびに、読める英文が増えていく楽しみがありました。
【ポレポレの効果】
→MARCHレベルまで英文解釈力UP
英文解釈は「ポレポレ」だけで十分?
英文解釈は「ポレポレ」だけで十分でしょうか?
この点、「ポレポレ」は薄いため演習が少ないと言えます。
みなさんの志望校に合わせて、過去問で演習量をふやしたり、英文解釈をもう一冊取り組んだりしたほうがいいでしょう。
【ポレポレだけで十分?】
→ 演習量が少ない
→ 過去問演習が必要
ポレポレが難しい、なら「英文読解入門基本はここだ」
「ポレポレ」にある英語は難易度は難しいから、解説がわからない人もおおいはず。
そんなとき、同じ著者(西きょうじ)が書いた「英文読解入門基本はここだ!」がオススメ。「英文読解入門基本はここだ!」はより基礎的なことからしっかり解説がなされてあります。
【ポレポレの基礎バーション】
→「基本はここだ!」
→ 英文解釈のベースを学習
TOEICに「ポレポレ」
「ポレポレ」は英語試験、TOEICのスコアアップも期待できるんです。
たとえば、「ポレポレ英文読解」を社会人がやりこめば、TOEICで読めない英文がなくなります。
というのも、TOEICはあまり難しい英語が出題されないため。TOEICレベルなら「ポレポレ」は十分すぎるくらい。
「ポレポレ」はTOEICだけじゃなく洋書を読みこなしたい方や、英検1級をめざしたいかたには必須の難易度の本です。
【ポレポレとTOEIC】
→ ポレポレで読解は十分
→ 読めないもの無くなる
早慶・同志社英語に「ポレポレ」
早慶レベルの英語なら、「ポレポレ」は必須の参考書です。ほかにも同志社の英語も「ポレポレ」は解けないといけないでしょう。
早稲田・慶応レベルの英語なら「ポレポレ」をこなしたあと、過去問演習でもかなりのレベルまで引き上げられます。
ただし「ポレポレ」は薄い本。すこし英文解釈の練習量が少ないかもしれません。
「ポレポレ」のあと、「演習量を増やしたい、でも時間がない」かたには「英文熟考」がおすすめ。「英文熟考」は厚くないから、英文解釈をテキパキ演習できます。
薄いからといっても、解説はかなり親切。「ポレポレ」のあとに「英文熟考」が相性がいいでしょう。
【早稲田・慶応志望とポレポレ】
→ 1冊目にポレポレがオススメ
→ 演習は「英文熟考」
東大・京大の英語に「ポレポレ」
東大・京大の英語にも「ポレポレ」はオススメ。でもやはり東大・京大は英文はレベルが高いため、「ポレポレ」だけでは難しいでしょう。
演習として、上記であげた「英文熟考」を取り組むといいかもしれません。
また同じようなレベルの北大・阪大英語でも、「ポレポレ」は効果的。北大・阪大の難易度だとやはりもう一冊、英文解釈本に取り組むのがいいでしょう。
【東大・京大とポレポレ】
→ 1冊目に良い
→ 他の演習本も必要
「英文熟考」よりも上のレベルのものとしては、「英文読解の原則125」もオススメできます。こちらについては以下の記事でていねいに紹介しています。
「英文読解の原則125」だけ、「読解のコツ」がギュッと【使い方&難易度】
「ポレポレ」のレイアウト
「ポレポレ英語」の 中身は、たとえば次のようになっています。
例題1~4 SVの発見
例題5~12 句や節,共通関係の把握(等位接続詞に注目して)
例題13~15 準動詞の主語(句の範囲を間違えやすい所として)
例題16~28 挿入,修飾語と文の骨格の把握
例題29~37 関係詞の理解(修飾語の延長として)
例題38~40 名詞構文(訳出しにくいものとして)
例題41~47 倒置(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)
例題48~50 省略(プロセス通りすすみにくく、差がつく構文として)
「ポレポレ英語」の中身は、キホンから英文読解を学べるようなっています。だからスムーズに英文読解がわかるようになります。
「ポレポレ」は薄い本なのに力がつくと評判の本。その理由は難しい問題をたくみに織りまぜているから。
ここで「ポレポレ英語」の意味について考えてみます。
「ポレポレ英語」の意味はスワヒリ語で『ゆっくり』という意味を表すそうです。『ゆっくり』との書名のとおり、スムーズに、英文解釈を学べるとの評価がよくされています。
英文読解のベースを解説してから、少しずつ難しい問題をとかせるという流れです。上記でわかるように「例題1~4」までは「SVの発見」を解説しており、これは英文解釈のベース。
レベルは次第にあがり、「例題41~47 倒置」や「例題48~50 省略」あたりは手こずる問題がおおいでしょう。ここまで理解できると力がついてきますよ。
【ポレポレのレイアウト】
→ 難易度がだんだん上がる
→ スムーズに学習できる
「ポレポレ」は英語音声なし
「ポレポレ」は英語音声がありません。でも最近ではスマホで写真で英文をとるだけで、英語音声を読み上げてくれます。iPhoneやAndroidのスマホどちらでも、アプリで英語音声を作られるんです。オススメは「OCR」というアプリ。
「ポレポレ英語」の値段
「ポレポレ英語」の値段は833円。かなり良心的な値段といえるでしょう。また「ポレポレ英語」は129ページあります。
「ポレポレ英語」の使い方
「ポレポレ英語」の使い方としては、本書の解説を読んでみて理解できる人なら、そのまま取り組んでいいでしょう。
「ポレポレ」は薄い本だから5周くらいまわすといいでしょう。薄いからそんなに時間はかかりません。なのにかなり効果が期待できます。英文読解のエッセンスがいっぱい詰まってますから。
「ポレポレ」で和訳練習のやり方は、自身で和訳してみて「ポレポレ」の和訳と見比べるとグングン力がつきますよ。
「ポレポレ」で和訳練習すると、「英文解釈のやり方」も同時に学べますから効果的。
「ポレポレ」の英語が難しいときのやり方は、上で紹介した「英文読解入門基本はここだ」から学ぶといいでしょう。
参考書が難しいと感じるのは、そのレベルにいたっていない証拠。あせらず一段レベルを下げて、コツコツやるのが英語上達の早道です。
【ポレポレ英語の使い方】
→ 3周するのがオススメ
→ 不明点あれば簡単な参考書から
「ポレポレ英語」を読む時期
「ポレポレ英語」はいつから取り組むといいでしょうか?
この点、高校3年の夏くらいに取り組むといいでしょう。この時期なら「ポレポレ英語」の解説が理解できるくらいの力がついているでしょうから。
もちろん解説の意味がわかるなら、早くはじめると受験で有利になります。つまり「ポレポレ」の解説のわかるようになってから取り組みましょう、という意味です。
【ポレポレを読む時期】
→ 高校3年から
→ わかれば早い時期から
【比較】「英文読解の透視図」と「ポレポレ」
「英文読解の透視図」と「ポレポレ」はどちらも定評がある参考書です。どちらがおすすめかは、学習者によって変わります。
「ポレポレ」はMARCH以上を志望しているかた全員におすすめ。とくに受験まで時間がないけど、ささっと英文読解を学びたいかた向けと言えます。
ただ「ポレポレ」はすこし英語構文の解説がすくない印象がありますので、過去問などで演習するなどして補うといいでしょう。
英文読解を速習したいかたは、「ポレポレ」か「英文解釈の技術100」がいいでしょう。
「英文解釈の技術100」も「ポレポレ」と似たレイアウトですが、より広い範囲の事項が解説されてます。構文の説明は「英文解釈の技術100」が多いです。
いっぽう「英文読解の透視図」は量が多いから、じっくり時間をかけられる受験生向けです。さらに言うと、「英文読解の透視図」はもっと上のレベルを目指すかた用といえるでしょう。
【「英文読解の透視図」の対象】
→ 時間に余裕がある人向け
→ 分厚いから時間がかかる
「ポレポレ」後の「勉強法」
「ポレポレ英文読解プロセス50」のあと、「英文読解の透視図」と「英文解釈教室」を読むと大学受験レベルではかんぺき。詳しくは以下の記事で紹介しています。
https://english7.net/english-interpretation
また洋書・英語文献を読みこなしたいかたに、さらに上のレベルの英文解釈本を紹介しています。以下がその記事です。
https://english7.net/english-reading
また英語上達にはインプット後の、アウトプットがかかせません。アウトプットには英会話が不可欠なんです。灘高や有名高校で英会話が取り入れられています。