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【2つの違い?】as far(long) asー意味例文・覚え方・問題

みなさん、「as far as」と「as long as」の違いがわかりますか?

この英語試験でよく出る表現なのに、苦手とする人が多いんですよ。

苦手とする理由は、「as far as」と「as long as」ともに日本語の意味だと「〜する限り」という意味のため。

そこで当記事では、「as far as」と「as long as」の違い・意味・例文を解説していきます。

【当記事でわかること】
as far asの意味・例文
as long asの意味・例文
as far as・as long asの違い・覚え方

「as far as」は「範囲」を表す

As far as I know, there was an agreement between the clubs.
「私の知る限り、クラブ間の合意がありました。」

「as far as」は「〜する限り」という意味で、「範囲」を表します。話し手の意見を述べるときによくつかわれる表現です。

この「範囲」とは、【例文】でいうところの「私の知っている範囲では」という意味。

「as far as」は「範囲」をあらわし、「as long as」は「時間の限界」を表します。違いはこの点にあるんです。

【「as far as」の特徴】
→ 「範囲」を表す

「as far as they go」の意味・例文

「as far as」のよく出る表現として、「as far as they go」もあります。

The proposals actually aren’t bad as far as they go.
「その提案は、その限りでは(=その提案に限定する限り、他とは比べずに)、実際わるくない。」

「as far as I’m concerned」の意味・例文

「as far as」の表現で頻出の表現があります。覚えておくとスコアアップが狙えるでしょう。

As far as I am concerned, there is no doubt that he is honest.
「私の知る限り(範囲内では)、彼が正直者であることに疑いはない。」

「as far as I’m concerned」は「私の知る限り」という意味です。

【「as far as I’m concerned」】
→「私の知る限り」の意味

「as long as」の意味・使い方・例文

つぎに「as long as」の意味・使い方・例文についてみていきます。

まず「as long as」はつぎのように2つの意味があるのが特徴です。

【「as long as」の2つの意味】
①「時間の限界」の意味
例:生きている限り(時間)

②「条件」の意味
→ 約束(条件)を守る限り

時間の限界の「as long as」【例文】

範囲を表す「as far as」と違い、「as long as」は「時間の限界」を表します。例文2をみていただくとイメージしやすいかと思います。

I won’t forget this as long as I live.
生きている限り、これを忘れません。

【例文】の「生きている限り」とは「時間」を表しています。いいかえると「生きている時間の範囲内で」という意味。

「as long as」の意味する「時間」とは、「時間の限界」を意味しているとも言えるでしょう。

「生きている範囲=時間」ですよね。そのため「as long as」がつかわれています。

【「as long as」の特徴】
→「時間の限界」を意味

条件の「as long as」

「as long as」は時間を表わすのとはべつに、「条件」の意味もあるんです。

条件の「as long as」は、「〜しさえすれば」という意味になります。

例文をみてイメージをつかみましょう。

You may not be charged as long as you pay it off by the due date.
返済期限までに完済すれば、利息の請求はありません。

【例文】の「as long as SV」は「if only SV」で書き換えができます。ふたつともに「条件」を表し、近い意味になるんです。

【条件の「as long as SV」】
→ 「〜しさえすれば」の意味
= 「if only SV」

as far as・as long asの違い・覚え方

as far as・as long asの違い・覚え方はつぎのようになります。

as far as・as long asの違い・覚え方】
① as far as
→ 「範囲

② as long as

「時間の限界
条件」

「as 〜 as SV」の構造では、SVの部分が「範囲」か「時間の限界」を表わすかどうかで、「far」か「long」かが決まります。

例えば「わたしの知っている限り」は「範囲」ですから「as far as」をつかうのです。

【頻出表現】「as far as」と「as long as」

「as far as SV」と「as long as SV」の構文では、よくつかわれる表現があります。覚えておくと、文法問題を瞬殺できるでしょう。

【頻出表現】
①as far as I’m concerned
「私の知る限り」

②as far as S go
「Sに限定して考えれば」

③as long as I live
「私が生きている限り」

as far as・as long asの問題

as far as・as long asの問題を解いて、理解を深めていきましょう。

( )に入るのは「far」と「long」のどちらか?】
There are beautiful flowers as ( ) as the eye can see.

as far as・as long asの違いがわかっていれば、カンタンだったのではないでしょうか。

上の例文の答えは「far」です。訳はつぎのようになります。

There are beautiful flowers as far as the eye can see.
見渡す限り、美しい花々が咲いています。

見渡す限りとは「見える範囲」ですから、「far」をつかうのです。

上の例文は、「long」をつかう場合のように「時間の限界」や「条件」を表していませんから、「long」は適していません。

「so far as」と「so long as」

「as far as」と「as long as」は、「so」で表現されることもあります。それぞれ以下のようになります。

【「so」で表現するas far as・as long as】
→「so far as」
→「so long as」

意味は同じで「〜する限り」です。

【例文でスッキリ】関係代名詞「which」と「whose」意味【英語講義】

関係代名詞ってTOEICや英検でよく出題されるパートですよね。関係代名詞のなかでも、形容詞のはたらきをする「関係形容詞」はとくに苦手なひとがおおいです。みなさんのなかでも「関係形容詞ってなに?」と思われたかたもいるかもしれません。

それくらい「関係形容詞」は影がうすいパート。でもこれ、文法問題でよくでるんです。「関係形容詞」がわかるかどうかがスコアアップできるかどうかの分かれ道ともいえるんです。

そこで当記事では、形容詞の働きをする「関係代名詞」を、例文をまじえてていねいに解説します。とくに「which」と「whose」の集中レッスンです。

【関係形容詞「which」と「whose」がわかると?】
・英検・TOEICで高得点をとれる
・英語リーディングが得意に

【英語例文1】関係代名詞「which」と「whose」

関係代名詞「which」「whose」が形容詞のはたらきをすることがあります。それを関係形容詞といいます。それではイメージをつかむために、関係代名詞の英語例文をみていきましょう。

【英語例文1】空所に適切な関係代名詞をいれなさい
The police officer helped Taro, ( ) car broke down on the way home.

正解は「whose」。なぜ「whose」になるかはこの文を以下のように分解してみるとわかりやすいでしょう。

・The police officer helped Taro.
・His car broke down on the way home.

このふたつの文を、ひとつにするために「whose」がつかわれています。つまり関係代名詞「whose」の意味は、所有格「his」なんです。

所有格を代用する、関係形容詞「whose」

【正解の英語例文1】
The police officer helped Taro, whose car(=and his car) broke down on the way home.
「帰宅途中で、車が故障したタロウをその警察官が助けました。」

【英語例文1】で、関係代名詞「whose」は、名詞「car」を修飾していますよね。 このように形容詞のようにふるまう関係代名詞を「関係形容詞」というのです。例文のように所有格「his」を、関係代名詞で代用すると「whose」になります。所有格として、ほかにも「my,his,her」などが考えられるでしょう。

関係形容詞はかたいイメージを与えることばのため、はなし言葉ではあまりつかわれません。つかわれるのは書き言葉がメインです。

【英語例文2】関係代名詞「which」と「whose」

関係代名詞「which」と「whose」をハッキリと見きわめられるように、もうひとつ問題をといてみましょう。

空所に適切な関係代名詞をいれなさい
The first step is to determine whether symptoms are the flu, in ( ) case there is a particular course of treatment.

正解は「which」です。みなさんこのように思いませんでしたか「whichでもwhoseでもいいんじゃないか」って。でもそれは違うんです。これには「which」しか当てはまりません。それでは解説をしていきます。

定冠詞「the」を代用する、関係形容詞「which」

【正解の英語例文2】
The first step is to determine whether symptoms are the flu, in which case(=and in the case) there is a particular course of treatment.

「まず症状がインフルエンザかどうかを判断して、その場合には特別な治療コースがあります。」

まず【英語例文2】をふたつの文に分解してみます。

・The first step is to determine wheter symptoms are the flu.
・and in the case there is a particular course of treatment.

ふたつの英文に分解できます。これを見てみると関係代名詞「which」の中身は「the」ということがわかるでしょう。このように定冠詞「the」を関係代名詞で表すときには「which」をつかいます。この点が「which」と「whose」の異なるところです。

【「which」か「whose」か迷ったら?】
・所有格(hisなど)を書き換えるには関係形容詞「whose」
・定冠詞「the」を書き換えるには関係形容詞「which」

【まとめ】関係代名詞「which」と「whose」の区別

以上のように関係代名詞「which」と「whose」が形容詞の働きをするとき、それを関係形容詞といいます。

その関係形容詞が、定冠詞と所有格のどちらの働きをするかがわかると、どちらを使えばいいかがわかります。

・定冠詞「the」なら「which」をつかう
・所有格なら「whose」をつかう

【1分ガイド】of what SVー意味・訳し方・用法・使い方・和訳

この記事では「of what」と「of which」の意味・訳し方を説明します。

ところで「of what」と「of which」の違いって、難しいですよね。

たとえば英文法や英語長文の問題で「of what」と「of which」の違いが問われますが、どう訳せばいいのか、何が違うのか、が悩ましいところ。しかも試験によく出るんですよね…

でも「of what」と「of which」の違いって「ポイント」さえおさえれば、すぐ理解できます。要点があるんです。

例文から学べば、がっちり理解できるよ〜

間違えやすいトコを例文で、ゆっくり確認していけばニアミスもなくなるでしょう。

では「of what」と「of which」の例文から学んでいきます。

この記事でわかること
  • 「of what」か「of which」の違い
  • 「of what」「of which」の意味・訳し方
  • 「of what」「of which」のポイント

【関係代名詞】「of what」か「of which」

関係詞を理解するために問題を解いていきましょう。以下の【英語例文1】の空所に適切な関係詞を入れてください。

【英語例文1】
His work is some of the analysis of ( ) is really happening on Facebook.

ここでつまづきやすい間違えは「which」をいれてしまうこと。

空所に「which」をいれるとしても、形容詞節「which is really happening of Facebook.」が、先行詞「analysis」を修飾することはできません。

理由は前置詞「of」の目的語がなくなってしまうため。つまり文法的、構文的に「which」は当てはまりません。

正解は「what」。「what is really happening of Facebook」が名詞節となって、「of」の目的語になっているのです。

正解の英文例文】
His work is some of the analysis of what is really happening on Facebook.
「彼の仕事は、Facebookで実際に起こっていることの分析です。」

【関係代名詞】「of what」の意味と訳し方

【英語例文1】の「名詞 of what V」の意味は「Vすること(もの)の名詞」と訳します。

【英語例文1】でいうと、「実際に起こっていることの分析」となるのです。このVは目的語をとらない自動詞。

「名詞 of what SV」のように、「what」がVの目的語となるときの意味は「SがVすること(もの)の名詞」となります。

このときの「V」は目的語をとる他動詞。あとの例文で説明していきます。

「名詞 of what V」の意味・訳し方
  • 「Vすること(もの)の名詞」
  • 「of what」「of which」の意味・訳し方
  • 「of what」「of which」のポイント

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【関係代名詞】「of what SV」の意味

「of what SV」をまなぶために、もうひとつ問題を解いてみましょう。以下の【英語例文2】の空所に適切な関係詞を入れてください。

【英語例文2】
There were small groups of ( ) we would today refer to as gangs.

「we would today refer to as gangs.」において、「refer to」のあとに目的語が欠けているとわかった人は上出来です。

正解は「what」。【英語例文2】の「of what」以下では、「we would today refer to」とSVがつづいています。「what」は「refer to」の目的語になるのです。

【関係代名詞】「of what SV」の意味・訳し方

正解の英語例文】
There were small groups of what we would today refer to as gangs.
「今日でいうところのギャングと呼ばれる人たちからなる小集団がいました。」

訳は「名詞 of what SV」のパターンだから、「SがVすること(もの)の名詞」という意味。

【英語例文2】では、「こと(もの)」の部分が人間であるため、「呼ばれる人たちの大集団」と訳しています。

もうすこしこなれた意味に訳すなら、「呼ばれる人たちからなる大集団」となるでしょう。「からなる」を補っています。

「名詞 of what SV」の意味・訳し方
  • 「what」が人間なら、「人(人たち)の名詞」と訳す

【まとめ】英語の「of+関係代名詞」

以上のように、英語試験でよく問われる「of+関係代名詞」の問題では、「which」と決めつけてはいけません。

「of+ what SV」の和訳問題で「what」が関係代名詞なら、以下の点に注意しましょう。

「of+ what SV」の注意点
  • 「SがVする名詞」と訳さない
  • 「SがVするもの(こと・人)の名詞」と訳す

「of+関係代名詞」にくわしい本

「of+関係代名詞」のくわしい説明が読めるのはつぎのふたつ。

学校で教えてくれない英文法
英文法詳解

学校で教えてくれない英文法』はあまり分厚くない本で、高校卒業〜大学生レベルのかたが読むのがおすすめ。もちろん「of+関係代名詞」について、みっちり解説されてありますからさらに理解が深まるでしょう。

学校であまり説明されないような、難しい英文につかわれている英文法事項を解説されてあります。かゆいところに手がとどく英文法・英文解釈の本です。

学校の英文法を習ったのに、英字新聞・洋書の内容がわからないというかたにピッタリ。なお、英語リーディングを極める!「上級教材&英文解釈本」がど正解?の記事で『学校で教えてくれない英文法』をくわしく紹介しています。

いっぽう『英文法詳解』は英文法書。分厚いです。そのぶん索引から調べて、わからないことがないくらいなんでも書いてあります。

絶版ですが、あまり値段が高騰していないときに買うのがいいでしょう。3000円以下でしたら「買い」です。

「of+関係代名詞」についても詳細な解説がありますし、なにより『英文法詳解』特徴は「自然な日本語に和訳するには」についてくわしく書かれているところ。

そのため和訳問題を苦手にしている人や、洋書・英字新聞を読んでいて内容がモヤモヤするかたにオススメできるでしょう。わたしは、「本書を手に取らない日がない」くらい重宝しています。

1分ガイド!譲歩のas「as省略+形容詞+as+SV」例文・意味・文頭

この記事では「譲歩のas」と「thoughの書き換え」を解説します。

「譲歩のas」の語順は、「as省略+形容詞+as+SV」になり、目にしたことがある方もいるかもしれません。よく英語長文や和訳問題で問われます。

この「譲歩のas」は、なかなか「構造」が難しく、正確に理解するのが難しいですよね。また「訳し方」も悩ましいところ…

でも「譲歩のas」は問われるところは絞られますから、例文をゆっくり確認すれば、意外とスッキリ理解できますよ。

また「thoughの書き換え」は「型」がありますから、この型を覚えれば、スラスラ書けるようになるでしょう。

では「やさしい例文」で「譲歩のas」と「thoughの書き換え」を確認していきましょう。

例文で学べば「訳し方」がスラスラわかるよー
この記事でわかること
  • 「譲歩のas」の訳し方・使い方<
  • 「thoughの書き換え」の方法
  • 「譲歩のas」のパターン

譲歩の構文「名詞/形容詞/副詞+as SV」

idiom

まず譲歩をあらわす、「名詞/形容詞/副詞+as SV」の例文をみていきましょう。これは「(as)+形容詞/副詞+as」の最初の「as」が省略したものです。

Old man as he is, he looks very healthy.
「彼は年をとっているけれども、とても健康そうだ。」

Strange as it may sound, scientists think that it could happen again.
「奇妙に聞こえるかもしれないが、科学者はそれが再び起こるかもしれないと考えている。

Poor as she was, she was happy.
「彼女は貧しかったけれども、幸せでした。」

それぞれ例文では、asの前に「名詞、形容詞、副詞」がでてきています。「名詞/形容詞/副詞+as SV」構文は、譲歩で「〜だけれでも」という意味。

譲歩の意味をあらわす「as」では、asのまえに名詞、形容詞、副詞をだし、asのうしろにS+Vを置きます。特殊な語順になるんです。

この構文で、文頭に名詞がくるときには単数・無冠詞で使うことになっています。

【(as省略) + 形容詞 + as SV】の訳
→ Sは「形容詞」だけれども
→ 譲歩の意味になる

「譲歩のas」は「though」で書き換えできる

これらの構文は、「as」の代わりに「though」を使って表現できます。上記の3つの例文を「though」に書き換えしてみましょう。

Old man though he is…

Strange though it may sound…

Poor though she was….

「名詞/形容詞/副詞 + as SV」
① 意味は「〜だけれでも」
② asはthoughで書換え可能

譲歩の構文「as+形容詞/副詞+as」

この構文のなかで、asの前に形容詞と副詞がでてきたときには、もうひとつasを追加することがあるんです。語順は以下のようになります。

【「譲歩構文」の語順】
→「as+形容詞/副詞+as SV」

実際に例文をみて、イメージをつかんでいきましょう。

As clever as she was, she couldn’t solve the problem.
「彼は頭が良いけれども、その問題は解けなかった。」

例文を書き換えるとそれぞれ以下のようになります。

① Clever as she was…
② Clever though she was…
Though she was clever…

文頭のasがついても構文の意味はかわらず、譲歩「〜だけれども」です。譲歩の意味になる「as」は、もともと「比較構文」から派生したもの。だから文頭にasがつくのもなっとくできるでしょう。

【as + 形容詞 + as SV】の意味
→ Sは「形容詞」だけれども
→ 譲歩の意味

「as+形容詞/副詞+as」の形容詞2つのパターン

「as+形容詞/副詞+as」構文では、形容詞/副詞が2つ以上になることもあります。では例文で確認していきましょう。

As popular and entertaining as the sounds was, its heyday was short-lived.
「その曲は人々を楽しませ、人気があったけれども、その全盛期は短かった。」

「and」で形容詞2つ「popular」「entertaining」が並列されているのです。形容詞や副詞が2つあったとしても、大きな骨格「as+形容詞/副詞+as」を見失わないようにしましょう。

【「as+形容詞/副詞+as」構文】
→ 形容詞がandで並列されることアリ

「(as)+形容詞+副詞+as」のまとめ

以上のように、「(as)+形容詞+副詞+as」の構文では、譲歩「〜だけれでも」という意味になります。またひとつ目の「as」は省略することができるのです。

「(as)+形容詞+副詞+as」にくわしい本

「(as)+形容詞+副詞+as」の詳しい解説が読めるのは次のふたつ。

学校で教えてくれない英文法
英文法詳解

学校で教えてくれない英文法』はあまり分厚くない本で、高校卒業〜大学生レベルのかたが読むのがおすすめ。もちろん「(as)+形容詞+副詞+as」について、みっちり解説されてありますからさらに理解が深まるでしょう。

学校であまり説明されないような、難しい英文につかわれている英文法事項を解説されてあります。かゆいところに手がとどく英文法・英文解釈の本です。

学校の英文法を習ったのに、英字新聞・洋書の内容がわからないというかたにピッタリです。

いっぽう『英文法詳解』は英文法書。分厚いです。そのぶん索引から調べて、わからないことがないくらいなんでも書いてあります。

絶版ですが、あまり値段が高騰していないときに買うのがいいでしょう。3000円以下でしたら「買い」です。

「(as)+形容詞+副詞+as」についても詳細な解説がありますし、なにより『英文法詳解』特徴は「自然な日本語に和訳するには」についてくわしく書かれているところ。

そのため和訳問題を苦手にしている人や、洋書・英字新聞を読んでいて内容がモヤモヤするかたにオススメできるでしょう。わたしは、「本書を手に取らない日がない」くらい重宝しています。

【1分ガイド】文頭「so that構文」ー意味・例文・訳し方・書き換え

みなさん、「so that」構文が倒置されることがあるのを知っていますか?

つまずきやすいポイントのため、大学入試や英語試験でよくねらわれるテーマでもあるのです。

「so that」構文が倒置は頻出の問題にもかかわらず、苦手な人が多いところでもあります。

この点、「so that」構文の倒置がしっかり理解できれば、英語の文法問題でもリーディング問題でもスコアアップがねらえます。

そこで当記事では「so that構文」の倒置をていねいに解説していきます。

英語の例文もあるため、イメージをすばやくつかむこともできるでしょう。

当記事でわかること?】
・「so that」の倒置形の意味・訳し方
・「so that」の否定形の意味・訳し方
・「so that」の倒置形の書き換え
・「so that」で使われる品詞
・なぜ英語では倒置がおきるのか?

【例文1】「so that」構文の倒置

まず「so that」構文の例文をみていきましょう。

So ill did he become that he had to call in a physician.
「彼はとても具合が悪かったので、医者を呼ばなければならなかった。」

「例文」は「so that」構文の倒置形。倒置をみやぶるコツは、文頭に「So+形容詞(副詞)+do」がきているかどうか。

文頭に「So+形容詞(副詞)+do」がきていたら、9割は倒置形の出だしと思ってもかまいません。「so that」構文の訳し方としては、「とても~なので、that以下」です。

「倒置の確率がたかい」と思いながら「soからthatまで」を読み進めていくといいでしょう。なお、倒置法ではないパターンもあとで説明します。

文頭「So+形容詞(副詞)+do」について】
9割倒置
→ 「倒置かも」と予想し、読む

→ 1割は倒置ではない

【例文2】倒置の「so that」構文を書き換え

つぎに【例文1】の倒置を、もとの「so that」構文に書き換えてみましょう。

He became so ill that he had to call in a physician.
彼はとても具合が悪かったので、医者を呼ばなければならなかった。

「so that」構文のふつうの形になりました。倒置法と違うところは、文頭に「S+V」がきているところです。「S+V」のあとに「so that」構文が続いていますね。

「so that」構文の訳し方

「so that」構文の訳し方としては、ほとんどは「とても~なので、that以下」としてしまってかまいません。

しかし「so that」構文のなかには、このように訳すとぎこちなくなってしまうものもあるのです。それが「so that」 構文の否定形。

「so that」 構文の否定形、訳し方が変わる

「so that」 構文が否定形で使われると、意味・訳し方が変わります。

That isn’t so difficult that you have to struggle to figure out.
理解するのに苦労するほど、それは難しいことではありません。

例文は「so that」 構文が否定形でつかわれていますが、これを「とても~なので、that以下」と訳してしまうと筋が通りません。ここでは「so that」を「〜that以下ほど、SV」と訳します。

【「so that 構文の否定形」の意味】
→「〜that以下ほど、SVでない。」

「so that」構文は「いつ習う?」

「so that」構文はいつ習うのかというと、倒置がない形は一般的には中学2〜3年で習うのです。もちろん学校によって違いはあります。

では「so that」構文の倒置形は「いつ習う」のでしょうか。学校によりますが、多くは高校2年から高校3年のときにかけて学びます。

倒置形は難易度がたかいため、高校の後半の時期に習うのがほとんどでしょう。

【例文3】「so that」構文の倒置

「so that」構文をしっかり理解するために、もうひとつ例文をみていきましょう。

So hard did she study that her friends were greatly concerned at her haggard face.
「彼女は本当によく勉強したので、友人たちは彼女のやつれた顔を(見て)とても心配しました」

【例文3】でも、文頭に「So+副詞+do」がでてきて倒置が起きていますね。

「例文1」との違いは、品詞が形容詞ではなく、副詞がつかわれているところです。「so that」構文の品詞が変わっても、訳し方はほとんど「とても~なので、that以下」となります。

副詞が使われた「so that」構文の書き換え

【例文3】を、もとの「so that」構文に書き換えると、以下のようになります。

She studied so hard that her friends were greatly concerned at her haggard face.

【注意すべき問題】「so that」構文の倒置

一見したところでは、「so that構文の倒置?』とおもってしまうものがあります。文頭に「So+形容詞(副詞)+do」きても、「so that」の倒置法ではないパターン。実際に例文をみてみましょう。

So much has changed so quickly that the future-looking has become old hat.
「あまりにも早く変わってしまってので、未来志向が古いものになってしまった。」

【例文5】の「so much」の品詞は代名詞で、前文をうけて「それほどの」や「それだけのこと」を意味します。

「so much」の品詞は代名詞のため、動詞「changed」の主語になっているんです。語順が「S+V」の、ふつうの英文。そのため英語の倒置はおきていません。

【例文5】のように、文頭に「so+形容詞(副詞)+ do」がきたからといって、かならず英語の倒置法がおきているとは限りません。そのことを頭のなかにいれていれば、読みまちがえも減らせるでしょう。

文頭に「So+much」があっても、倒置とはかぎらない

英語では「なぜ倒置がおきる?」

みなさん例文をみて、このように思いませんでしたか?

「so thatの倒置ってめんどくさい」、「倒置法って読みづらい」と。読みにくいのに、なぜ「so that」の倒置はおきるのでしょうか?

いちばんの理由は「倒置によって文頭にでてきたもの」を強調したいため。

文頭にでてきた品詞の形容詞や副詞とつよく表現したいから、「so that」の倒置がおきているんです。

倒置法の英文を読むと、違和感を感じますよね。そのザワザワした違和感が、強調につながるんです。

また英語の「倒置」は英文のリズムをととのえるためにも使われますよ。

【なぜ倒置がおきる?】
倒置は強調するため

英語における倒置の構造

倒置の構造を語順をもとに確認していきましょう。

倒置文では「be動詞+S」や、「V+S」などの語順になるんです。当記事のテーマ「so that」では、文頭が「So+形容詞(副詞)+do」という語順になります。

ふつうの英語の語順「S+V」が、入れ替わるかたちとも言えるでしょう。

「文頭so that構文」がよくわかる参考書

「文頭so that構文」を、集中して学べるのが『学校で教えてくれない英文法 英語を正しく理解するための55のヒント 』です。

倒置だけに集中的に解説してあります。解説が丁寧ですから、記憶に定着しやすいでしょう

また「文頭so that構文」の例文をたくさん読みたいかたには『英文法解説』がおすすめ。文法書のなかでも、群を抜いて例文がいっぱいな文法書です。

例文をたくさん読み込むことで、理解をより深められるでしょう。

【1分ガイド】as S do|分詞構文の強調・使い方【英語】

みなさん、「理由」の英語分詞構文では、「as」で「その理由」を強調することができることを知っていますか?

よく大学受験や英語試験でとわれるポイントだから、しっかり理解すればスコアアップが期待できるんです。

そこで当記事では、「as」と「the way」を使った「分詞構文の強調形」をていねいに説明します。

英語例文があるから、その意味と使い方をみっちり学べるんです。そのあとに、「as」の書き換えを「the way」を使ってしていきます。

【当記事のおすすめポイント】
・「理由」を意味する分詞構文を「as」で書き換え
・「as」と「the way」の使い方がわかる

「as」をつかった分詞構文の強調形

「as」を使った分詞構文の強調形の例文をみていきましょう。英語「as」の使い方とその意味を学びます。

Living as I do in the city, I have no occasion to wear this dress.
田舎に暮らしているので、このドレスを着る機会がありません。

例文の「Living as I do in the city」が、「理由」をあらわす分詞構文。なお、以下にある例文のように「as」を使わずとも表現できます。

Living in the city, I have no occasion to wear this dress.
田舎に暮らしているので、このドレスを着る機会がありません。

例文1は「as+代名詞+do」を置くことで「理由」を強調することができているんです

代名詞はこの文の主語を指します。「do」は代動詞で分詞構文と同じ意味。この「as」は「様態」をあらわす従属接続詞になります。

「as I do」は、「as I live」の「live」を「do」に置き換えたもの。「Living as I live the county」だと「live」が繰り返されるため、「do」に変えられているんです。

同じ内容を「do」という「代名詞」をもちいて反復することで、目立つように表現できます。

日本語でいうと「わたしって田舎に住んでるから、田舎だよ?だからドレスを着る機会がないんだよね〜」といった意味になるでしょう。

【分詞構文の強調形-as】
→「as+代名詞+do」で強調
→ 分詞構文の「理由」を強調

「as」を使った、分詞構文の強調形

理解を深めるため、さらに例文をみていきましょう。

Sitting as I was at a low table, my legs fell asleep.
低いテーブルに座っていたため、私の足はしびれました。

例文3は「We were sitting at a low table」を分詞構文にしているため、「were」がつかわれています。「例文2」の時制は「過去進行形」。

例文3で「as+代名詞+do」が置かれている理由は、分詞構文の「理由」の意味を強調するため。例文1と同じ理由です。

「as+代名詞+do」の意味】
→分詞構文「理由の意味」を強調

様態「as S+V」と「the way S+V」の使い方・意味

英語では、様態の「as S+V」は「the way S+V」で書き換えられるんです。大学入試や英語試験でよく問題として出されるから、得点源にしておきましょう。

まず「as S+V」の例文4をみてみましょう。「学校で教えてくれない英文法」の例文で、学んでいきます。

Liking as she does children, She should become a teacher.
「あのように彼女は子供が好きなのだから、先生になるべきだ。

重要なのでくり返しますが、こちらの例文でも様態「as S+V」の意味は、「理由」を強調するためです。

この例文を「the way S+V」で置き換えてみましょう。

Liking children the way she does, Sue should become a teacher.

みなさんは「as S+V」を「the way S+V」に書き換えることで、起こった変化がわかりますでしょうか?

「the way S+V」になると、「Liking」の目的語「children」の位置が変わります。この点が大学入試や英語試験でよくとわれるんです。しっかりと理解しておいて損はありません。

様態「as S+V」の書き換え】
the way S+Vで書き換え

様態の「the way S+V」の使い方・意味

この「the way S+V」は「様態」の意味を表し、どのジャンルの英文でもよくつかわれるんです。英語をリーディングする上で、ちゃんとした理解が必要になるといえます。

そこで、もうひとつ「the way S+V」の例文を読んで、イメージをつかんでいきましょう。

Sue dances the way I do.
スーはわたしと同じような踊り方をします。

「the way S+V」の意味】
「SがVするように」

分詞構文の強調形

以上のように英語では、分詞構文の強調形は「as S+V」と「the way S+V」で表現できます。

「as S+V」と「the way S+V」で表現することで、分詞構文の「理由」を強調することができるんです。

【分詞構文の強調形】の使い方と意味
①「-ing as S+V」
分詞構文の「理由」の意味を強調
②「-ing O the way S+V」
分詞構文の「理由」の意味を強調

「分詞構文の強調形」が詳しい参考書

「分詞構文の強調形」が詳しい参考書は『英文法詳解』と『英文法解説』です。

英文法詳解』は日本語の解説が豊富で、論理的に理解ができます。

英文法解説』は例文がたくさんありますから、理解をさらに深められるでしょう。

【1分ガイド】「no+名詞」ー意味・例文・文頭・使い方・ことわざ

みなさん「no+名詞」には2つの読み方があるのを知っていますか?

「no+名詞」は洋書・英字新聞よく使われる表現ながら、ちゃんと読める人が少ないところなんです。

理由は「2つの意味があり、文脈で読み方が変わる」ため。

そこで当記事では、「no+名詞」の2つの読み方を、例文をまじえて解説していきます。

例文でイメージがつかめれば、カンタンに理解できるでしょう。

「no+名詞」の意味・例文

「no+名詞」の1つ目の意味は、「どんな名詞も、Vしない」となります。

「no+名詞」の例文をみていきましょう。

【「no+名詞」】
→「どんな名詞も、Vしない」

文頭「no+名詞」の意味・例文

No man is an island.
「人はひとりでは生きていけない」

1つ目の意味で、例文を直訳すると「どんな人も島ではない」となります。

この例文の「island」は「島」と意味から転じて「孤立していること」をあらわすんです。

したがって、訳は「どんな人も孤立できない」から「人はひとりでは生きていけない」という意味になります。よく使われることわざです。

「no+名詞」の例文

No one is indispensable.
代わりはいくらでもいる。

直訳すると「どんな人も必要不可欠ではない」となります。

もう少しこなれた表現にするなら、「代わりの人は必要不可欠ではない」、「特別な人はいない」という意味になるでしょう。

「no+名詞」の2つ目の読み方・例文

「no+名詞」の2つ目は、「名詞がないこと」という読み方。

こちらもイメージしやすいよう例文をみてみましょう。

「no+名詞」の例文・ことわざ

No news is good news.
知らせがないのは良い知らせ

「no+名詞」の2つ目の読み方で直訳すると「知らせがないのは良い知らせ」となるでしょう。

こちらもことわざで洋書でよくみかけます。

1つ目の読み方だと「どんな知らせも、良い知らせではない」となり、正反対の意味です。

そのため「no+名詞」は2つの意味があるということを頭に入れておかなければなりません。注意が必要ですね。

【「no+名詞」の2つの読み方】
①「どんな名詞も、Vしない」
②「名詞がないこと」

「no+名詞」の倒置

「no+名詞」の読み方を、つぎの例文で復習していきましょう。

1. With no job is Tom happy.
どんな仕事をしても、トムは幸せではない。

2. With no job, Tom is happy.
仕事がなくて、トムは幸せです。

みなさん2つの例文の違いがわかりますか?

倒置が起きているかどうかが、その違い。この違いで例文の意味がおおきく異なってきます。

「1. With no job is Tom happy.」の意味

1の例文は主語の前に動詞「is」が出て、疑問文と同じ語順になっているんです

よって「with no job」は「否定の意味の副詞句」となります。

そこで「no+名詞」の1つ目の意味で読むと、「どんな仕事をしても、トムは幸せではない」となります。

「2. With no job, Tom is happy.」の意味

2の例文は倒置が起きていませんね。疑問文の語順ではないんです。

したがって「with no job」は「否定の意味の副詞句」ではありません。

よって「no+名詞」の2つ目の意味で読むと、「仕事がなくて、トムは幸せです」という意味になります。

【「no+名詞」の倒置】
→ 倒置のあるナシで意味変わる

「no+名詞」の読み方を復習

参考書「学校で教えてくれない英文法」から、例文をみてみましょう。

1. In no clothes does Rie looks attractive.
「どんな服を着てもリエは魅力的に見えない。」

2. In no clothes, Rie looks attractive.
「衣服がない状態で(=裸になると)リエは魅力的に見える。」

この2つの例文も、上記で説明したものと同じしくみ。見分け方は「倒置が起きているかどうか」、「疑問文の語順かどうか」になります。

和訳を見るとわかりますが、「no+名詞」の読み方を間違えると意味がまったくちがってきますね。

【まとめ】「no+名詞」の読み方

「no+名詞」の2つの読み方をまとめると以下のようになります。

【no+名詞」の2つの読み方】
1.「どんな名詞も、Vしない」
2.「名詞がないこと」

このように「no+名詞」がでてくると、必ず否定文だと思うと痛い目にあいます

。なお「no+名詞」が英文ででてくるときは、1の「どんな名詞も、Vしない」という意味が多いです。2の読み方はあまり多くはありません。

「2の読み方」がたまに出てくると、頭に入れて読むといいでしょう。

【比較級と違う?】as~as+any other+単数ー例文・意味

みなさんは「as+原級+as any other」と「A…比較級+than any other B」の違いがわかりますか?

ふたつの英文ともに最上級に近い英語表現ですが、それぞれ違いがあるのです。

しかもこのニュアンスの違いは、大学入試・英語試験でよく問われます。

【「比較を使った最上級」と「as+原級+as」】
→ この違いが難関大で問われる
→ 英検でも頻出のパート

そこで記事では「比較を使った最上級」と「as+原級+as」を使った最上級を解説していきます。

「as+原級+as any other」は意味、最上級に近い

「as+原級+as any other A」は最上級に近い意味です。

あくまで最上級に近いのであって、「最上級」ではありません。

これは「他のどのAにも劣らないくらい〜です」という意味です。

「as+原級+as any other A」の例文をみてみましょう。

【「as+原級+as any other A」の意味】
→ 「他のどのAにも劣らないくらい〜です」

「as+原級+as any other」はなぜ最上級?

「as+原級+as any other」はなぜ最上級に近い意味になるのでしょう?

まず例文をみていきます。

Hanako is as tall as any other girl in her class.
(花子はクラスのどの少女にも劣らず背が高い。)

例文の「any other girl in her class」は「彼女のクラスの、他のどんな少女にも」という意味です。

例文の「any other girl」のなかには、背が低い人もいれば、高い人もいるでしょう。

そのなかでも「花子以外で、いちばん背が高い少女と花子は同じ背の高さ」ということを言っています。

裏を返すと、身長の高さが同レベルの人がいることを示しているんです。

したがって「as+原級+as any other A」は、「他のどのAにも劣らないくらい〜」ということを表しています。

「劣らないくらい〜」という文言が、同レベルの人や物の存在を表しているんです。

つまり「彼女の背の高さ」は単独首位ではなくて、同率首位をあらわしています。

【「as+原級+as any other」】
→ 同率首位がいる
→ 最上級に近い表現

any otherの後ろはなぜ単数?複数?

any otherの後ろは、単数・複数名詞のどちらが置かれるのでしょう?

この点、any otherの後ろは、単数・複数名詞のどちらも置かれる可能性があります。

Hanako is as tall as any other girl in her class.
(花子はクラスのどの少女にも劣らず背が高い。)

上の例文では「as any other girl」のように「girl」が単数名詞で書かれてありますよね。

この場合は比べる対象が「花子と、クラスのそれぞれの女の子」なのです。

「それぞれ」というところがポイント。「クラスみんなの合計」ではありません。

それぞれですから「girl」と単数名詞で書かれているのです。

したがって「複数のもの」と「複数のもの」比べてる場合は、複数名詞が書かれることがあります。

ただし、英字新聞などで書かれているのはほとんどが「単数名詞」ですから、まずは「単数名詞」の英文を理解するといいでしょう。

【any otherの後ろは単数?複数?】
→ 単数のものを比べる場合、単数
→ 複数のものを比べる場合、複数

※単数名詞をつかう場合がほとんど

【他の英語最上級表現】比較級+than any other

比較級をつかった「英語の最上級表現」としては他に、「A…比較級+than any other B」があります。

「Aは他のどのBよりも〜です」という意味です。

「A…比較級+than any other B」の例文をみていきましょう。

【「A…比較級+than any other B」の意味】
→ 「Aは他のどのBよりも〜です」

「A…比較級+than any other B」の意味・例文

Hanako is taller than any other girl in her class.
花子はクラスのどの少女よりも背が高い。

例文では、「花子以外でいちばん背が高い少女よりも、花子はさらに背が高い」ということを表します。

「A…比較級+than any other B」と「as+原級+as any other A」の違いは、「同じくらいの身長の少女がいるかどうか」です。

「A…比較級+than any other B」は同じレベルの身長の少女がいません。花子の身長の高さは、単独首位なんです。

【英語の最上級表現まとめ】
①「as+原級+as any other A」

同率首位

②「A…比較級+than any other B」
単独首位

「比較級+any other+単数」はなぜ?

「比較級+any other+単数」では、なぜ「単数名詞」がつかわれているのでしょう?

この点は「as+原級+as any other+単数名詞」の場合と同じなのです。

Hanako is taller than any other girl in her class.
花子はクラスのどの少女よりも背が高い。

つまり、上の例文では「花子と、クラスの女子それぞれ」を比較しているため「単数名詞」を使っています。

「クラス中から、任意にひとり選び出した女子よりも、花子は背が高い」という意味なのです。

最上級がミックスされた英語例文

最上級の表現がミックスされた例文をみてみましょう。

上述した意味のちがいがわかれば、微妙なニュアンスを汲みとれますよ。

She is as tall as, if not taller than, any other girl in her class.
彼女はクラスのどの少女よりも背が高いというわけではないにしても、どの少女にも劣らず背が高い。

「if not taller than」は省略が起きています。

省略部分は「if (she is) not taller than (any other girl in her class)」です。

例文では、「as+原級+as any other A」と「A…比較級+than any other B」がくみあわさっていますね。

例文の意味は「背の高さは単独首位ではないにしても、同率首位です」ということをあわらしています。

【最上級の2つのミックス】
①「as+原級+as any other A」
②「A…比較級+than any other B」
→ ①と②のミックスあり

【最上級の英語例文】「学校で教えてくれない英文法」より

復習として、「学校で教えてくれない英文法」より、最上級の例文をみてみましょう。

These fresh water lakes form a waterway, which is as busy as, if not busier than, any other waterway in the world.

(これらの淡水湖は1 本の水路を形成しており、その水路は、世界の他のどの水路よりも船舶の通行量が多いというわけではないにしても、どの水路にも劣らぬ通行量を持っている。)

こちらの例文も、「as+原級+as any other A」と「A…比較級+than any other B」の複合問題になります。

最上級でもそれぞれニュアンスがちがう

「as+原級+as any other A」と「A…比較級+than any other B」は同じ意味のように感じられますが、ニュアンスが違いがあること気づいてもらえたかと思います。

「最上級の表現がミックスされた英語例文」でもわかるように、この違いをしっかりと理解しないと読めない英文もあるんです。

【最上級に近い英語】
→ 同率か?単独か?
→ そのニュアンスの違いが問われる